もしもピカールが無かったら……。
大変だ、雨が降ってきた! 内火艇にホロを掛けろ。
と言う事でホロを掛けます。
大体幌馬車のホロに似てますね、見た目ダンゴ虫ですが……。
高さが150センチぐらいなんですよ、Uの字になっている骨組みを差し込んでその上にこげ茶色のカバーを張ります。
ここで問題なのがエンジン部分も覆ってしまうことです。
エンジン音も相まって笛が聞き取りづらい、更に上陸員が乗り込んできて満員電車並みとなると完全に聞こえない。
なので上陸員が機関長に合図を伝えます。
「おい、巡航だ」「停止だ!」「後進だー」とね。
ここで書いた様に上陸員が上陸するのは大変混雑します。
基本幹部が前部で乗員が後部へ乗り込みます。幹部が前に乗ってもいいよ。と言ってくれれば前に乗る事も可能です。
私はいつも後に回されるか、角でできるだけ丸くなります。
艦長などが乗り込む時はシートとカバーが用意されます。
エンジン前の席にシートを置いて赤と青のツートンカラーのカバーを掛けます。
他の幹部にはありません。艦長と司令だけです。そして幹部が乗っている時は小さな旗を立てます。
幹部は青、艦長は赤と青、指令は赤です。
夜になると旗は見えなくなるので、ライトで知らせます。
確か……、横に振ったり丸を描いたりしてた……ようなー。そんな感じです。
内火艇は真鍮が沢山使われているので、入港時磨きます。ピカールで、するとあら不思議手すりは新品の十円玉の様に輝き、他の部品は金色に輝きます。
ピカールって凄い。




