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あ、初めて続いた。

 倉島の9岸。私達が良く舫いを繋いだ岸壁だ。


 この岸壁に小高くなった所が在り、そこに売店があった。そしてその裏は絶壁に近い崖が在り、その下は砂浜になっていた。


 今は全て埋め立てられているが、当時そこには大量の貝が居た。


 私達は崖を横から何とか移動して貝を捕りに行く。


 そこも基地内だから一般の人は来ないので、大量に生息していたのだ。


 少し深くなっている所でも潜って砂をかき分けると、直ぐに大きな貝が見つかった。


 私は持って帰っても調理が出来ないので貰わなかった。


 貝は一晩浴室で水に浸けて置いて翌日他の隊員が持って帰った。


 きっと美味しかっただろう。


 今はもうコンクリートで固められている。



 護衛艦も増えてくると倉島の岸壁に着けなくなる。


 そんな時どうするのか? ブイ係留である。


 ブイは大体直径2メートル程の丸い浮きで海底に繋がっている。


 ブイ係留をするときは、前甲板では錨を錨鎖から外して錨鎖を内火艇でブイに繋げる。


 カコン! と叩いて簡単に錨鎖が外れるとは驚きだった。


 後部は太いワイヤーを伸ばしてブイに繋げる。


 前後一組のブイに2隻繋がることができる。


 ブイ係留の時は内火艇が大活躍だ、陸上と繋がる唯一の手段なのだから。


 私達海士はバーメン、と言って艇の先端に立つ事になる。バーメンは見張り件雑用係だ。


 これが恐い、だがコツが分かればどんなに揺れても大丈夫。


 私は始めは教えられなかったので、それは恐い思いをした。


 コツと言うのはバーメンが持つ爪竿(1メートル半ぐらい先に海賊が手に付けてる様な爪がある)で爪を足下の輪っかに引っかけて右脇で固定する、そして体重を後ろへ倒れるように掛けると安定する。


 不思議なぐらい安定するのだ。


 この内火艇は三人で運用する、先ず艇長、機関長、バーメンだ。


 機関長は長と付いているが海士だ。エンジンは艇の真ん中にあるので前と後ろに乗員を乗せることが出来る。


 艇長は後部に立ち右手で後ろ手に舵を握る。因みに艇長の周りには真鍮の柵があって海に落ちないようになっている。


 艇長は機関長に相図を送って機関の出力を調整する。


 その相図とはー、次回へつづく。

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