お漏らしは許しません!
噴水の様に至る所から海水を振りまく装置がある。
それは核攻撃を受けて死の灰が甲板上に降り積もった時に洗い流すためだ。
一般公開の時にやればいいのに私でも一回しか見たことが無い、晴れていたらきっと綺麗な虹がかかると思う。
あとこの訓練の時に私達はガスマスクを装備する。マスクは二型と三型があった。
二型はカンカンみたいな物を外付けにするタイプで、三型は頬あたりがブックりと膨れている。
三型はちゃんと声が出せるように工夫してたった。変な声だったけど。
似たようなものでアスロックランチャーを冷却する装置もあった。
これは南方に行くと甲板がフライパンの様になってしまう、なので冷却が必要なのだ。
ただこの冷却液は艦橋の後ろ旗甲板にあるタンクに入っていて少し遠い。なんでこんな所に? 高い場所から水を落とす感覚だろうか。
さらに南方に行くのは数十年ぶりで、冷却水を通したところ水漏れが酷くて甲板が青い水でビショビショになってしまった。
修理をしようにも分解しないとできない状態だった。
漏れると言えばボフォースミサイルランチャーも盛大に漏れていた。
ランチャーにはミサイルを搭載したままにしないので冷却する必要はないが、油が漏れていた。
油圧で作動するのだが一度動かすと、人間だったら死ぬような量が漏れていた。
やはり古い艦だと仕方ないよね。




