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救助

「3」「2」「1」「ドッカーン」


「わーい」「なぜなにじえいたい」


「よーし、酔いがいい感じに回ってきたから続きをはじめるぞっ」


「あー、この酔っ払いどうにかしてよっ」


「どうにもならんな。と、言う事で四っ目錨から説明しよう」


「はいはい、救命浮管の他の奴ね」


「そう、この配置も二名から配置されて気絶している溺者に引っ掛けて手繰り寄せることを目的としているんだ」


「意識があるなら浮管に掴らせて引き寄せることができめけど、意識をなくしている時は四ツ目錨を使うんだ」


「その四ツ目錨ってどんなのよ」


「鉄製で大人の拳より少し大きな釣り針を四つ十字にくっつけだ形をしているんだ」


「それを溺れている人に投げるの ? 直撃したらやばいでしょ」


「う、うん、だけどこれにも紐が付いていて、やり方は溺れている人の向こうがはに投げて引っ掛けるんだ。直撃したら当たり所しだいで止めみたいになるけどね」


「フーン、んで作者は救命浮管を投げたの ?」


「そうそれよっ、救命浮管をもって現れたのは僕一人だったんだ」


「えっ、他の二人はどうしたのよ」


「ふふーん、他の二人は壁から浮管を取り外せなくて遅れたんだ」


「取り外せない ? じゃあ何で作者は外せたのよ」


「フッ、浮管は真鍮製の折れピンで固定されていて、これを真っすぐにして抜き取らないと外せないんだ」


「あっ、ズルしたのね。他の人のピンが外れない様にしてー」


「バカ言うなっ、僕はただ予めピンが外れるようにしていただけなんだ」


「えっ、どーゆーこと ?」


「塩水にずっとさらされている真鍮は固まって動かなくなるんだ。それで僕は昼休み中にー」


「……自分のだけ外せる様にしていたのね」


「そうその通り。それで僕が投げた浮管が人形の真横に届いて想定管が『溺者は救命浮管に掴まった』と判断してトントン拍子て進んで訓練は終了したんだ」


「結局作者以外の浮管の担当者はどうしたのよ」


「うん、結局取り外せなかったみたいだね。普段の整備が必要だね」


「……教えてあげてればー」


「後日、僕が自慢げに話したらー、怒られた。なんでかな」


「当り前よっ。それとこれは元々甲板にある白い輪っかの解説から始まった、と思うけどっ」


「おおっ、そうだった !! じゃあ次回はその線で。それじゃあみんなー」


「「バイビーー」」


 ガタンと終わりのフリップが落ちてくる。

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