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最後の航海。

「3」「2」「1」「ドッカーン」


「わーい」「なぜなにじえいたい」


「大変だっ、バトラー軍曹が航空自衛隊の解説を始めてしまったっ」


「海自の解説はもうやってないの ?」


「うん、たぶん。仕方ないので僕の最後の航海のことを話そうか」


「それも以前解説してたよね」


「う、うるさいな、いいんだよ三回までは同じこと解説してるんだから」


「三回以上やってんじゃん」


「ゴホゴホ……、それは言わないー」


「約束してないわよ」


「そ、そうだったね。まあそれはこっちへ置いといて、僕の最後の航海の話をしよう」


「はいはい、たしか最後に乗ってたのは『しまゆき』だったわね ?」


「うん、乗員としてはね。今回は一般公開のお手伝いで広報活動で艦に乗艦したんだ」


「あー、と言うことは艦を降りて補給所に居た時の話ね」


「そうなんだ、僕は当時腎臓が悪いと指摘されて『しまゆき』を下ろされて補給所の管制第一課と言うところに勤務してたんだ」


「ずっと艦の一分隊で働いていたのにいきなり事務仕事だったのよね」


「うん、まあその話も置いといて。壱岐の福江港に『やまぐも』が広報活動に行くから一緒に乗艦して広報活動を手伝ってくれ、と言われて補給課の数人と乗艦して福江港まで行ってきたのが最後の航海になったんだ」


「たしか初めて乗艦したのが『まきぐも』だったのよね、同じ型の一番艦よね」


「うん『まきぐも』でなくて残念だったなぁ、でも中も外も同じで懐かしかったよ。それで僕たちには配置が無いから航海中はずっと食堂で待機だったんだ」


「一緒に出港準備したかったんじゃないの ? あら、そろそろ時間よ」


「うん、それじゃあみんな」


「「バイビー」」


 ガタンと終わりのフリップが落ちてくる。

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