短魚雷の秘密 その三。
「3」「2」「1」「ドッカーン」
「わーい」「なぜなにじえいたい」
「よし、今回も短魚雷の秘密をあばいていくぞっ」
「何言ってんのよ、もう何回も同じこと解説してるくせに」
「ゴホゴホ・・・、お姉さんそれは言わない約束でしょ ?」
「はいはい、因みにその発言からゴホゴホ言うのは私の方なんだけどね」
「和美よ、それを言っちゃあー」
「あーはいはい、尺稼ぎはいいからいいかげん始めなさい」
「お、おう。前回はプログラム道理に短魚雷が走るのか ? てぇ話だったよね」
「えっ!? そうだった ? なんか違うようなぁ」
「まあまあ。短魚雷は発射されるとスクリュー回りだし、走行モードになる」
「あっ思い出した、前回は設定されたプログラムが完全に無効化された話をしてたのよっ」
「おおっ、そうだった。えらいぞお姉さん」
「まあね、いつもタイトルを間違える作者とはここのできが違うのよ」
「む……、いろいろ反論したいが今回は止めておこう。短魚雷は発射されると海面との着水角度から決まってるんだ」
「そこから始まるんだから重要な角度よね。で何度なのその角度」
「……んで、ある短魚雷発射訓練の時珍しいことが起こったんだ」
「忘れたのならちゃんと忘れた、って言いなさいよっ」
「わ、忘れてなんかないさ。ただこれは『秘」だからここには書けないんだ」
「短魚雷の秘密ってタイトルなんだから『秘』ぐらいいいじゃない」
「だめだめ怒られるから。それで訓練の話なんだけどその日は結構波やうねりが高かったんだ」
「あー、波が高いと魚雷を拾いに行くのが大変なのよね」
「そうそう、それと安定されるように艦は高速で走るからー」
「あーっと今日はここまでよっ」
「えっ、まだ本題を喋りだしたところなんだけど」
「いいのいいの、それじゃあみんなー」
「「バイビー」」
ガタンと終わりのフリップが落ちてくる。




