ランク、イン !!
「3」「2」「1」「ドッカーン」
「わーい」「なぜなにじえいたい」
「祝、ランクイン !!」
「えっ、いきなり何よっ」
「いやぁ、最近『ランクインしました』てぇ通知がよく来るんよ」
「ランクイン ? どうせ100位ぐらいをちょこーっと、かすった程度でしょ」
「それが驚けよっ、なんと、一桁なんだよっ」
「一桁 ? まさかぁー」
「どんなランキングなのか今一わかんなかったけど、最高が五位なんだよっ」
「五位 !? まさかぁ、あり得ないわよ五位なんて」
「それがあり得たんだなぁ、もう何回も通知が来てるんだ」
「えー本当にぃ、分かった、案外長くやってるから投稿した数とか」
「バカ投稿言うなっ、一応放送している設定なんだから」
「あーめんごめんご。えーっ、だったらーだったら……、すごい事かもね」
「だろ ? ようやく認められた、てぇことだよねな」
「フッ、甘いわね。こんな所で気を抜いてちゃ一位を取れないわよっ」
「えっ、一位ってお姉さん、まさかー」
「そう、せっかく五位まで来たんだもの、それに新たな資料も見つかったことだし、これからよっ、これから一位を目指すのよっ」
「お姉さんそれは無理だよ、もうすぐ還暦だよ ? 昔は千文字書けてたけど今は五百文字がやっとなんだ」
「あーっ文字って何よっ、お姉さんと作者でテレビに出てる設定なのに」
「うっ、しまった。ともかく、設定は設定として置いといて。常時ランクインを目指そうか、他のランクはほとんど五十位前後だから」
「えっ五位は一回だけ ? 他は五十位なの ? はぁ、それじゃあ無理ね」
「おいおい、いきなりやる気をなくすなよ。今後もまぐれ当たりはあるさ」
「……ふーん、まぐれだという自覚はあるんだ」
「一応な、でもまぐれでも五位は五位。もっと上のまぐれ当たりがあるかも」
「はいはい、了解よ。じゃあ今日はここまでね」
「うん、それじゃあみんなぁー」
「「バイビー」」
ガタンと終わりのフリップが落ちてくる。




