復活の特別編。
「3」「2」「1」「ドッカーン」
「わーい」「なぜなにじえいたい」
「さあ、新年度一発目は遠洋航海の特別編だっ !!」
「チョット、夢の続きは ?」
「夢の続き……、なんかロマンチックだね」
「誤魔化さないで最後まで言いなさいよっ」
「う、うーん、でもあんまりリアクションが無かったからね。サッサと切り上げちゃおう」
「フゥ、まあ作者の夢なんか皆聞きたくないわよね。いいわ、その特別編始めましょう」
「よっしゃ、まずは成人式の話をしょうかな」
「成人式 ? 遠洋航海の話じゃないの ?」
「そうなんだけど、他の人と一緒の事をしていてはダメなのでは。と感じたのがこの成人式と遠洋航海の一場面なんだ」
「まあ一応軍隊なんだから皆と同じ行動が求められるわよね」
「女性にアピールするにはそれじゃダメなんだ。その他大勢と一緒の事をしていては」
「それで成人式では何が起こったの よ」
「うん、一人だけ背広で出席した奴が居たんだ。他は全員セーラー服なのに」
「へえ、それはー、目立ってたでしょうね」
「うん。そいつ曰く、そんなだせぇ制服着てられるかっ ! だと。僕は当時スーツなんて持っていなかったのに」
「まあ自衛隊は制服がスーツだからよね。でもセーラー服で結婚式とかに出たくないわよね」
「それな、海曹のいいんだけどね。そしてそーゆーやつが遠洋航海に行くと凄いことをやっちゃうんだな」
「凄いこと ?」
「そう、あれはフィリピンに入港したときのこと、上陸一日目だというのに……」
「何か法律に違反するようなことしたの ?」
「まさか、そいつは女の子を傍らに町を歩いてたんだっ」
「えっ」
「それも可愛い女の子で非常に仲良さげだったんだっ、あっ、もうこいつヤッチャッテルナ、と思うぐらいに」
「へ、へー、そうなんだ」
「一方僕たちは集団で情報収集を続けるしか……、なかったんだ」
「まあその人はそっち方面に詳しかっただけなのよ。気にしないであなた達はあなた達の道を探ればいいのよ」
「うん、頑張ったよ。頑張ってひな壇へとたどり着いたんだ」
「えっ、ひな壇てー」
「まあ続きはまた今度。それじゃあみんなー」
「「バイビー」」
ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。




