特別編 その三。
「3」「2」「1」「ドッカーン」
「わーい」「なぜなにじえいたい」
「さてさて続くよ特別編 ! もう誰にも止められないっ」
「きっと運営が止めてくれるわよ」
「……ま、まあその時は諦めよう」
「私としては今、諦めてほしいんだけど」
「それは無理だよ、だって他に面白いネタが無いんだから。と言う事で遠洋航海編の始まり始まり」
「待って、遠洋航海は日本を代表して外国を回るのよね ? そんなことをしていいの ?」
「何言ってんだか、出航前にコンドーさんのカタログが回ってくるぐらいだから上の方も、しっかり鉄兜をかぶって病気を貰わないようにしろ。って言ってるんだ。それにコンドーさんの種類があんなにあるとは思わなかった」
「そ、そんなに……、あるの ?」
「おう、あんなにイボイボが付いてるのは最近見ないな。にしても興味あるんだな。むっつりか ?」
「クッ、ああもう、いいから始めなさいっ」
「おう、最初は二回目のオーストラリアでのことだ。あ、僕は『まきぐも』と『しまゆき』で同じコース太平洋一周コースを回ってるんだ」
「そうだったわね、作者は最初は右回り、二回目は左回りで太平洋を回ってたわね」
「そうそう、でその二回目の『しまゆき』で回った時なんだけどオーストラリアで一人の少女と出会ったんだ」
「少女 !? アンタまさかー」
「何もしてないからっ、大体西洋人に手を出すほど勇者じゃないし、ただ街中で話しかけられただけなんだ」
「あらそうなの、道でも聞かれたの ?」
「地元の人が道を聞くかよっ。少女っても中学生ぐらいかな、くすんだ銀髪で面長の顔、もちろん目は青い」
「よく覚えてるわね」
「そりゃ見た目にインパクトがあったからね」
「インパクト ? 水着だったり、もしかして全裸 ?」
「街中で全裸って。まあ後で話すとして銀髪の少女は何て話しかけてきたと思う ?」
「この人痴漢です! とか」
「なんで日本語なんだよっ、英語だよ英語。その子はね『ワンダーラプリーズ』と言ってきたんだ」
「えっ、それってー」
「おおっと、今日はここまでとしよう」
「な、何でよっ、まだ少し早いわよ」
「いや、引っ張った方が続けられるじゃん。それじゃあみんなー」
「「バイビー」」
ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。




