特別編 その二。
「3」「2」「1」「ドッカーン」
「わーい」「なぜなにじえいたい」
「はい、続きよつづき。さて、先輩冒険者に誘われ迷宮に潜入した作者、これからどうなるのっかっ」
「おいチョット待て、なんだその迷宮って」
「迷宮の奥で作者を待つのは一」
「だから待てと言うに」
「もう、作者ったらノリが悪いわよ。運営対策に誤魔化しを入れてるんだから」
「えっ、あー、なるほど。最初を胡麻化して運営に目を付けられないようにしてるのか」
「そうよ、そのまま始めていたらバンされるるわよ、バン」
「いやいきなりはされないだろう。最初に警告メールが来るはずだ」
「それでもバンはされちゃうわよ。だけどもうそろそろ誤魔化せたかしら」
「あんまり誤魔化せてない気がするけど……。ま、いいか続きを始めるぞ」
「了解、ちゃーんとオブラートに包んでね」
「そう言えば最近オブラート見て無くね ?」
「いいから、続き続き」
「はいはい。さてさて、いよいよ初体験を迎える訳だが……言ってしまうと最悪な初体験だった」
「最悪な ? トラウマになるくらい ? なんで ? あ、女性がお母さんにそっくりだったとか」
「さすがにトラウマにはならなかったけど。それと顔は覚えて無いけど女性はスタイルがいい二十代のお姉さんだったよ」
「じゃあ何も問題無し、よね ?」
「問題はその女性がマグロだったことだよ」
「マグロ ?」
「そう、冷凍マグロみたいに動かない」
「あ、あー、で、でもちゃんとリードしてー」
「それまで女性の手どころか隣にすわったことが無い僕に、何ができるというのでしょうね」
「あー、えーと、ごめんなさい。でも初めてだって話せばー」
「話したさ、話したら『噓でしょ ?』ってますます不機嫌になっちゃってー。目の前にあるオッパイも触ることができず……」
「そうね、最悪な初体験ね。結局最後までできなかったの ?」
「いやそれは何とかできたんだけど……」
「あ、やることはやったのね」
「一応やんないとね、お金払ってるし」
「はい、これで特別編はおしまいね。次回はまた整列の続きからかしら」
「何言ってるんだ、特別編はまだまだ続くぞっ。次回は前にも出ていた日の丸だっ、と言いたいがやはり遠洋航海は外せないな」
「もういい加減に普通のに戻しましょうよ」
「お姉さんポイントを見て無いのか ?」
「えっ、ポイント 増えてるの ?」
「ああ、ずっと増えてなかったのに特別編始めたら三十ポイントも増えちゃってるんだよ」
「どんだけ好きなのよっ」
「だから暫く続けようと思ってるからよろしく」
「そんなに続けられるぐらい体験談ないくせに」
「う、うるさいわっ。それじゃあみんなー」
「「バイビー」」
ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。




