チョメチョメ。
「3」「2」「1」「ドッカーン」
「わーい」「なぜなにじえいたい」
「ええい今日は特別編だっ !! 自衛隊時代のチョメチョメの事を話すぞっ」
「えっ、アンタ何言ってなのっ。ああっお酒臭いわっ、昼間っから飲んでるのねっ」
「ああ飲んでるとも、飲んで何が悪い ? こんなの飲んでなきゃ話せねえだろ」
「それはそうだろうけどっ、また運営から警告メールが来るわよっ。どーすんのっ」
「来たときは直ぐに消去すればいい。問題ない」
「ど、どうしても話すの ? ここに私が居るのに。単純に先週の続きでもー」
「いや、どうしても話す。最近刺激がないなぁと思ってたんだ、ポイントも伸び悩んでるし」
「……そう、だったらもう何も言わないわ。聞いてあげる」
「よっしゃ下知は取ったぜ、途中で止めろと言うのも無しな」
「ううっ、分かったわよ。さっさと始めてさっさと終わってよねっ」
「おう、了解だ。まずは前提だな、学生時代は勿論どーてーでそれを捨てたのが艦に乗ってからなんだ」
「そうね、だいたい想像はつくは。先輩から連れてってもらったんでしょ ?」
「そうなんだ、だけど誰に連れて行ってもらったのかは全然覚えてないんだ。三十年以上いや、もう四十年前の事」だからね」
「えっ、大丈夫なの ? 覚えてるのそんなこと」
「覚えてるさ、なんせ筆おろしをさせてもらった場所だからねっ。かすかにではあるけど」
「かすかにでも覚えているなら大したものよ。で、どんなだったの ?」
「おっ、否定したわりには食いついてくるね。今でも不思議に思ってるんだけど佐世保には娼館とかソープの類は無いとされていて、ヤリタイときは嬉野あたりに行くのが普通だったんだ」
「そうなの ? 普通基地の周りにはそーゆーのが沢山できるもんだと思ってたわ」
「うん、だけど今回行った所とは違うけど基地の近くに五千円でやらせてくれる『日の丸』ってえお店があったんだ。今は無いけど」
「……そーゆーのもあったのね」
「フフッ、だけど表もあれば裏もある。佐世保で私の筆おろしは行われたんだっ。続くっ !!」
「続くのっ ?! 酔っぱらってるから話せてるけど、素面で話せるの ?」
「……なんとかなるなる。それじゃあみんなー」
「「バイビー」」
ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。




