なんとかしてくれー。
「3」「2」「1」「どっかーん」
「わーい」「なぜなにじえいたい」
「どうしよう、なぁーんにもやらかしてくれないっ」
「そりゃそうでしょう。毎回やらかしていたら大変よっ」
「仕方ない、今回は久々に見た夢の話をしよう」
「また夢 ? 今回も幽霊が出てきたの ? それともロリータ ?」
「ち、違うわい。またいつの間にか乗艦している夢を見たんだよ」
「あぁ、一回辞めてまた海自入りなおしたってえ夢 ?」
「うん、まあ似たような物かな。始めのうちは自分の配置が分からずにあせる夢なんだ」
「哨戒直の ? 艦内哨戒第三配備の自分が何直か分からないのね。それはそうよね夢でもちゃんと設定しなくちゃ、設定が甘いわね」
「それは俺の夢に言ってくれ。今回は少し違って出港するときの配置が分からずにウロウロしてしまったんだ」
「出港するときって前甲板や後甲板で作業する配置 ?」
「うん、結局分からないままウロウロするだけで出港しちゃって、仕方なく艦内に入ったんだけど」
「今度は艦内で迷子になったんでしょ」
「いや、なぜかここからが新バージョンでね。いきなり周りが暗くなって旅客機のコックピットみたいなところに出たんだ」
「なにそれ、艦内にコックピット操縦席があるの ?」
「なんでかわかんないけど多分最近の護衛艦はハイテクだから、うちの夢さんがきっと艦橋はこんな風になってるに違いない。と思ってるんだろうね」
「だろうねって、結局作者がそう思ってるんでしょ」
「まさかー、……んー、あり得るな」
「やっぱり」
「そりゃあ四十年近く離れてるとそー思えてくるよ。僕の夢はそれに対応してたんだね」
「ぜんぜん対応してません、ええ加減にしなさい。それじゃあみんなー」
「「バイビー」」
ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。




