自衛艦旗
毎日朝八時に自衛艦旗の掲揚が行われます。
今回はこれに纏わるお話です。
「自衛艦旗上げ方五分前」と号令が入ると絃門四直当番以外後甲板に集まります。四直当番は前甲板で国旗の掲揚です。
その日も普通に掲揚して一日が始まるー、はずでした。そう、あんなことがなければ……。
あ、因みに航海中は前甲板の旗竿は倒して国旗も降ろします。通常航海なら後甲板の自衛艦旗はそのままで、艦内哨戒になるとマストに旗は移されます。
さて、話をその日に戻します。
私はあの時、掲揚中乗員のクスクス笑いが忘れられません。ああ、なんでこんな事が―。
「十秒前」
テッテテッテケテー! (ラッパの音)
「じ、かーーん!」
自衛艦旗がパッ、と広がりゆっくりと旗竿を上がります。いつもの掲揚です。
だけとこの時いつもと違うことが一つありました、それはー。
自衛艦旗の大きさです。
隣の艦の旗に比べ私達の艦の旗は4分の1以下です。
ご、これはー、内火艇用の旗だっ!
あろう事か内火艇(艦の左右に搭載されている小型の船)の旗を間違えて付けてしまっていたのです。
隣の艦の乗員も気付いてクスクスと笑っています。私達は敬礼中ですのでラッパが鳴り止むまで動くことができません。
小さな旗がパタパタと風に吹かれて旗竿を上がっていきます。、両隣は普通の旗なのでこれでもかっ! と言うほど目立ちます。もの凄く目立つのです!
なんでこんなミスをしてしまったのか、確かに旗は先任海曹室(CPO)に箱にごちゃ混ぜに入れてあるが、大きさが違うので・・・・・・うーん、どうだろう焦っていたのか。
ともかく、小さいながらも旗を揚げ終えた私達は急いで旗を揚げ変えるのでした。
そして自衛隊はいつもニコニコ連帯責任と言う事で、海曹達にお叱りを受けるのでありました。
さらに! こう言う日の夜は必ず「整列」が待っています。
と、言う事で次は整列についてです。