警備編 ?
「3」「2」「1」「ドッカーン」
「わーい」「なぜなにじえいたい」
「さてさて、掃海艇編も終わってしまったからどうしようかな」
「作者作者、この間企業が潜水艦の乗員に対して色々接客してたって話があったじゃん」
「えっ、あああれね。食事とかゲーム機をプレゼントしていたやつね」
「そうそう、やっぱりゲーム機は乗員が潜水艦内で遊ぶやつよね ?」
「どうかなぁ、乗員って言ってるけど幹部だろうし。自分の家に持って帰って子供にー」
「えーっ、そんなことするぅ ?」
「と、兎に角、掃海艇もそうだけど潜水艦も専門外だから。あっそうそう、潜水艦と言えばあの学研のムーに潜水艦が出航する度にUFОを目撃するっていう記事が載ってたな」
「潜水艦の乗員が ? 目撃するの ? ほとんど潜水してるのに ?」
「そうなんだよ、私でさえニアミスが一回だけだったのに毎回だなんてUFОは潜水艦を優遇してるよね」
「優遇……、なのかな ?」
「それともうネタがないから東京にいた時のことを話すよ」
「えーっ、いいのぉそんなことして」
「し、仕方ないんだよ。じゃあこれは私が東京の小学校で警備員をやってたころの話なんだけど」
「警備員やってたの ? そっかぁ鹿児島で占い師さんに海自辞めたら職業がコロコロ変わるって言われてたもんね」
「……ま、まあね。それはこっちに置いといて。東京では用務員と一緒の所か門の横のに警備員は立つのだけど私は夜の警備が多かったから用務員さんの部屋で座って警備することが多かったんだ」
「へえ、座ったままなんて結構楽してたのね」
「う、うん、まあ護衛艦の舷門当直みたいなもんかな。そこの警備室には監視カメラがあって正門と裏門二つを映してたんだ」
「へえ、今の小学校には監視カメラがあるんだ」
「数年前におきた大阪の小学校乱入事件の影響らしいけどね。で、その監視カメラは暗くなると赤外線暗視モードになるんだけどー」
「へー、その暗視カメラで何かを見たのね ?」
「フッ、鋭いな。そうなんだ、正門の方は街灯が近くにあるので暗視モードにはならないのだけど、裏門の方は木々が多いので都会でも暗くなって暗視モードに切り替わるんだ」
「でっ、何を見たのよ」
「うん、無数のオーブがゆっくりと流れるように飛ぶのが見えたんだ」
「オーブ ? なーんだ、それって空気中のゴミが光に反射して丸く光ってるだけよ」
「私も始めはそう思ったんだけど風とは反対方向に飛ばないよね ? けっこう風は吹いてたのにゆっくりと一定方向に右から左へと通り過ぎて行くんだ」
「……風の影響を受けないのは少しおかしいわね、でもちょうど遮られてた可能性もあるかも」
「あぁ、カメラの近くだったからそれはあるかもね。でも画面の半分以上をフワフワととぶオーブはとても綺麗だったよ」
「それって子供が下でシャボン玉飛ばしてない ?」
「ないない、警備が終わるのは夜の十一時なのに夜にシャボン玉飛ばしてる方が怖いよ」
「そっかぁ、そこの小学校何か訳ありなの ?」
「うーん、古い小さな小学校だからね。いろいろあるとは思うよ、気になることもあったし」
「えっ、どんなこと ?」
「それはまた気が向いた時ね。それじゃあみんなー」
「「バイビー」」
ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。




