先日。
先日、三人しかいない友達の一人が急に旅立ちました。享年六十二歳でした。
脳卒中だったようです。
先ほど急に、と申しましたが考えてみると急ではありませんでした。以前からサインが出てたのです。
私はそれに気づきませんでした。なので今後この様な行動があった場合注意してください。
まず最初は半年ぐらい前飲みに行った時の話しです。
いい具合に酔いが回り喉もかれてきたので、そろそろ帰ろうとした時です。彼は椅子から立ち上がったとたんパタリ、と倒れてしまったのです。
こんなに酔った彼を見たのは初めてでした。しかし意識はあるので家まで送ろうと何とかタクシーに乗り込みました。
彼の家はうろ覚えだったのですが彼が起きてるなら大丈夫だろうと思ったのです……が、迷いました。
結局タクシーから放り出され、彼は動けないまま。仕方なく救急車を呼びました。
ただの酔っぱらいと見られて大分愚痴られました。が、この時せっかくの病院なので精密検査をしていれば何かが変わっていたかもしれません。
数時間後まだふらつく足で病院を出ました。
二回目は健康マージャンに誘った時です。途中までやる気だったのですが、考えるのが苦痛な感じで一度きりでその後は二度と一緒に麻雀ができませんでした。
三回目はお店の券売機です。私は先に券を買い注文を済ませたのですが、彼は券を買うことができません。お金を受け付けないのかな ? とも思ったのですがそうでもありません。結局何とか注文したのですが同じものを二つ注文していました。
本当にこの時気づくべきだったのです。しかし普通に運転もしていたし、もうそんな歳かな。とおもうぐらいでした。
彼はほぼ寝たきりの母親を看病するために仕事をやめていたので、保険に入ってなかったのです。
そのため病院には通えず、私が救急車を呼んだ時には物凄い請求書が来たそうです。
最後に会ったときは元気がなくて、きげんが悪いように感じてました。
年金を貰うようになったら横浜に行って黒い温泉を見せて驚かせようとと思っていたのに残念極まりないです。




