ドリフのコントかっ!
台風。普通台風が来たら家を守りますよね、私達は違います。
艦を守るのです。
波風が荒くなると艦が岸壁にぶつかって損傷する恐れがあります、なので岸壁から離れ、なるべく静かな湾内へと移動してそこに投錨するのです。
休暇とかで他の所に行く予定を立てていたら最悪です、祈ります。
「こっち来るな~(台風) こっち来るな~」
願い叶わず台風の進路が近くを通りそうな時、招集が掛かります。
そして家族を残して岸壁を離れます。
台風が通過中は航海直のような配置になり、見張りも付きます。
ただ、岸壁から離れるのは護衛艦だけではありません。民間の貨物船も非難します。
あの時も私達の前方千メートル付近に中型の貨物船が投錨していました。
そして風が最も強くなった頃、異変が起こったのです。
それは貨物船がジワリジワリと風に煽られてこちらに近付いて来るではないですかっ。
貨物船は荷物を積んでないらしく喫水線より大きく浮かんでおり、風が当たり放題で錨も小さいのを一つだけ下ろしていたらしい。
無線で呼びかけるが応答がない、仕方無くこちらが動くかと話しているときに貨物船が動いてくれた。
雨風が強いときに錨を上げることにならなくて本当に良かった。
因みに錨を塗装するときは内火艇ヒモでを引っ張ってきて塗装します。
錨も海面ギリギリまで下ろして塗装しやすくします。
私が塗装していたとき、もう少しで塗装が終わるはずだったのに内火艇が急に移動してしまい(甲板でヒモを持っていた奴がサボってた)足場を失った私は塗装したての錨に抱き付くこととなった。
・・・・・・もうバリバリ。
やった! 評価してくれた。




