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バウ、ソナーて知ってる? キン〇マみたいなやつだよ。

 抜錨。投錨を書いたら抜錨も書かないとね。


 錨上げーー! てぇやつです。これは甲板より艦内が大変なんです。


 艦内の何処かと言うと「描鎖庫」です。


 描鎖をそのまま描鎖庫に入れると絡まって次に投錨する時、鎖が出て来なくなってしまいます。


 それを防ぐため三人ほど四畳半程度の描鎖庫に入り、鎖を並べるのです。


 人の頭ほどある鎖を掴んで、縦縦、横横と並べるのです。


 足場が悪いので足の上に鎖を置いてしまうと足が抜けなくなります。


 何回靴を持って行かれたか、まあゆっくりと下りて来るのでいいのですが、下手をするとコンモリと盛り上がってしまいます。


 朝早く暗いうちから出港した時、私は寝ぼけていて描鎖庫に呼びかけました。


 鎖の穴で描鎖庫と話ができます。描鎖を巻き上げる時準備の確認をします。


 私はそれとは別に呼びかけたのです。


「描鎖庫ーー!」


 同期の野田が返事をします。


「おーーーっ!」


「お、は、よ」


「なんじゃーーい! 巻き上げと違うんかい!」


 そうこうしているうちに巻き上げが開始されます。


「描鎖庫ー」


「おーーっ」


「描鎖庫よし」


「巻き上げ!」


 巻き上げを開始すると描鎖には粘土質の泥が纏わり付いてます、それをボースを引っ張って来て真水で洗いながらの巻き上げです。


 巻き上げられた描鎖は点検ハンマーで、コンコン、カンカンと叩かれます。


 これはヒビが入っていないかを確かめるためです。鎖が切れて錨が落ちてから拾うのは困難です。


 だけとそう簡単に分かりません、が、タマに分かる人が居ます。


 その人が「これにはヒビが入っている」と言う鎖をX線で調べた所実際にヒビが入っていたそうです。


 最後に錨が現れると、これもたんねんに洗って吊錨のまま移動します。


 因みに「まきぐも」の艦首が鋭く前方に張り出しているのは、船底前部にバウ、ソーナーと呼ばれる大きなキ〇タマみたいのか付いているからです。


 錨が当たると相当痛そう。

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