ヘリと飛行機。
「3」「2」「1」「ドッカーン」
「わーい」「なぜなにじえいたい」
「大変なことが起きたわね」
「ああ、夜間訓練中のHSが二機も落ちて行方不明者が出てるらしい」
「作者はそのヘリに乗ったことがあるの ?」
「いや。ヘリには乗せてもらったけど旧型のHS2B型なんだ。落ちた新型には載ってないんだ」
「へえ、で、落ちた原因は何だと思う?」
「えっ、いきなりそれ聞く? うーん、自衛隊は事故にはうるさくて何時も何重もの安全策を取っているんだけど、何事も絶対はありえない。てぇことだね」
「そう言えば作者は落ちたヘリの捜索に行ったことがあるんだったわね」
「あ、それは陸自のヘリが落ちた時も話したけど原因はエンジントラブルだったんだ。今回2機なので2機ともエンジントラブルとは思えないね」
「夜間だから接触、もあり得るんじゃない?」
「うーん、専門家じゃないから何とも言えないよ。そういえばヘリで艦の周りを低空で飛んだ時、なぜかー『あ……これ、見たことある』と何故か呟いたんだ」
「えっ、何言ってるの。きっとテレビで見たこと忘れてるのよ」
「かもしれないけど、当時ネットも無くてそんな映像はなかなか見れないのに……、不思議な感覚だった」
「お姉さん、きっと作者は前世が飛行機のパイロットじゃないかって思ってるんだよ」
「ええっ、そうなの作者」
「い、いや、そうじゃないんだけどね。今まで約60年生きてきて、さっきのヘリ以外飛ぶ物には乗ってなくて、それでも飛行機には憧れががあって、いつもあの雲のそばまで飛んでいきたいな。って思っているだけだよ」
「つまりバリバリ思っているのね。で、どんな飛行機に乗ってたと思うの?」
「あ、うん、零式観測機。いわゆる零観てぇのが気になっててー、じゃない。日の話はもう止めよう」
「へえ水上機ね」
「いわゆる戦艦の弾着を観測する下駄ばき機てぇやつだよね」
「よ、よく知ってるな。っとそうじゃなくて、今週はここまで! それじゃーみんなー」
「「「バイビー」」」
ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。




