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帽子に付いているのは錨と桜なんだよ。

投錨、私達は岸壁が他の艦で埋まっている時はブイ係留や投錨をします。


 投錨は台風で岸壁が危険な時なども移動して湾の広い所で錨を二つ入れて固定します。


 まきぐもは艦の先端と左横に錨を持っていたのです。


 投錨する時はまず「吊錨」をします。これは少し錨鎖を出して「ペリカンフック」と言われるフックだけを掛けて待機します。


 ゆっくりと目的の場所へ進む時、観測者が錘のついたロープを右舷で振り回します。


 これがけっこう危険で錘は二キロぐらいで、まず甲板から海面まで伸ばし、反動を付けて振り回して前方へ放り投げるのです。


 以前書いたサンドレッドを舷側でやる感じです、振り回しが不十分だと自分の方へ飛んできます。


 投げ入れた後海底に付いたら引き上げる、そして観測者は大声でこう報告します。


「すいーーしつーーー、泥ーーー」


 海底が泥だと報告したのです、観測者はそのまま今度は錘を海面へと下し。


「ゆっくりー、すすみまーーす」

「ゆきあしー、てーーし」

「ゆっくりー、さがりまーーす」


 と、報告を上げます。すると艦橋からー。


「錨いれーー!」


 と艦長が叫びます。


 ペリカンフックの安全ピンを外して待機していた私は大ハンマーでフックの留め金を叩いて外すのです。


 怖くて腰が引けていると何回叩いても留め金は外れません。


 留め金が外れると錨は海面へドゴ―――ン! と落ちて錨鎖がその後を踊る様に流れて行きます。


 私は素早く錨鎖から離れ退避します。


 ある程度落ち切ったら錨鎖を止めて、またペリカンフックで固定します。


 何メートル出たのかは鎖に所々色分けしてあり、それで確認します。


 次回は台風の時と、壱岐の港に投錨した時の事を書きましょう。あれ? 前に書いたかな?

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