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番外編

 あれはいつの日だったか、珍しく同期の者達と宴会する為居酒屋へ行く途中……。商店街の地下道に降りる階段の踊り場の隅に座り込んでる人がいた。


 よく見ると杖を傍らに置き、虚ろな目をしているお婆さんに近いおばさんだった。なんとなくだが声をかけにくい雰囲気をまとっている。


 気になったのだが同期と一緒にいたためそのまま居酒屋に向かった。だが、宴会を始めても気になってしまいトイレに行く、と噓をついてその地下道へと言ってみた。


 もう居ないかもしれない、と思っていたが変わらずそこに座り込んでいた。私は近づいて声をかけた。


「だ、大丈夫ですか ?」


「……タバコはあるかい ?」


「!い、いえ、私は吸わないので……」


「チッ」


 私はその場を離れて宴会に戻った。


 そして最近横浜にいた時同じようなことがあった。


 仕事を終え帰宅途中、夜の十一時頃に人気のの無い道路わきに座り込んでいる影が二つ。


 私は遠目に若い男がうんこ座りで駄弁っているのかと思っていたが、近づいてみるとお婆さんだった。


 なんでこんな寒い夜に、と思ったがそのまま通り過ぎて帰宅。しかし、これまた気になってしまいシャワーを浴びてからその場所に行ってみたら二人とも居なくなっていた。


 と、言うことで今回渋谷周辺で見かけた人たちを紹介します。


 まずは渋谷駅でのこと、お坊さんがいた。それも旅装束の袈裟と傘をかぶりご丁寧に片手に鈴を持った外人さんだ。


 その他渋谷駅ではいつも隅っこの方で寝てる人がいた。こんな人通りが多い所でよく寝れるものだと思ったが、これができれば家賃がいらないのでは ? と試してみたくもあったが早々に諦めた。


 それと何かのパホーマンスかと思ったが、自分の前に空き缶を置いている人がいた。缶を蹴り飛ばされては自分の前に戻している。今時そのようなことを……、普通の三十台男性だったのだが。


 次は渋谷周辺の道路で見かけた変な人たちを紹介します。


 環七通りをバイクで走っていると左の方にピンク色のヒラヒラが目に入った。一目で魔法少女だと分かった。


 えっ、近くでイベントとかやってるの ? しかしその魔法少女とすれ違うとき見てしまった。


 おっさんだった。それも漁船に乗っているうな浅黒い顔をして黙々と歩いている。


 二度見しようとして事故りそうになった。めっちゃ迷惑な魔法おっちゃんだった。


 次は歩いているときのこと、私は基本的に下を向いて歩いている。なので最初に目に入るのは足だ。


 そしてその日も仕事場に向かうために歩いていた時のこと、いきなり目の前に綺麗で形の良い足が目に飛び込んできた !! しかも膝上数センチのセーラー服だ。


 私はドキッ !!!! として顔を上げた、そこにはーー、大学教授みたいな禿げたおっさんがいた。


 存在は知っていた、そう、何日か前にバスの中から見ていたのだ。それにもかかわらず……、屈辱である。


 たぶん立ち尽くす私を見て勝ち誇っていたのであろう。悔しい限りである。

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