訓練を始めよう。
「3」「2」「1」「ドッカーン」
「わーい」「なぜなにじえいたい」
「で、言い訳をききましょうか」
「いきなりそれかい !」
「待ってよお姉さん、僕置いてけぼりなんだけど」
「あーそうだったわね、こいつ私たちに黙って昔みたいに一人で配信してたのよ」
「こいつ呼ばわりかよ」
「なんだ、そんなことで怒ってるのお姉さん」
「えっ、そんなこと ?」
「そうだよ、もともと作者一人で配信してた番組だよ。たまにはいいと思うよ」
「そ、そうだよね。流石しまゆき君分かってるね」
「えーっ、せっかく三人で始めてたのにぃ……。まあしまゆき君がそう言うなら今回だけは許してあげるわ」
「ふぅ、助かったよしまゆき君」
「でも、さっきも言ったとおり今回だけなんだからねっ。でっ、この間言ってたホスト艦って何よ」
「うっ、以前も言ったけどほとんど覚えてないんだよ。言葉道理外国の艦を接待する艦だよきっと」
「チッ、使えないわね。じゃあその後に何か言ってたわね、それ話しなさいよ」
「いや、今回は訓練のことを久々に解説しようとおもってて」
「訓練の解説 ? そうね、そろそろ皆忘れてるころあいね」
「お姉さんそんな視聴者を馬鹿にする発言はー」
「いいのよ、私も忘れてるから。で、何の訓練話 ?」
「うん、もう無くなってる訓練かもしれない『溺者救助訓練』だよ」
「もう無くなってる ? それって艦から落ちた人を救助する訓練だよね。何で無くなってると?」
「以前潜水艦と漁船がぶつかる事故があったよね、あれから訓練のやり方が変わった。という話を聞いたことがあって」
「なによ、話を聞いただけでどんなことをやり始めたのか知らないの ?」
「うん、その時にはもう降りてたから……。おっと、今週はここまでにしようか」
「えっ、早くない ? 終わるの」
「いや、今回はなんか『なろう』のページが変わっちゃってたのでお試し感覚での放送で」
「そうね、今一しっくりこないわね」
「と、いうことで。それじゃあみんなー」
「「「バイビー」」」
ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。




