先週の補足。
「3」「2」「1」「ドッカーン」
「わーい」「なぜなにじえいたい」
「はい、今週もやってまいりました! 私は解説の和美お姉さんよ。そしてー」
「僕は護衛艦の妖精しまゆき君さ。さらにー」
「ども、作者です」
「さてさて、今週のお題は何かな何かな?」
「ごめん、まだ考えてないや」
「えっ、マジで言ってるのあんた」
「ストーブお姉さん、いきなり掴みかかっちゃダメだよ!」
「く、くるじい……、は、放して」
「ブレイクブレイク、はいワンツー」
「チッ」
「ク八ッ、ハァハァ。酷いないきなり首を絞めるなんて」
「あなたがちゃんとお題を決めてないのが悪いのよっ」
「わ、分かったからチョップも止めて。お題が無い代わりに先週の補足をしたいんだ」
「先週って、縄梯子の?」
「そう、先週は『まきぐも』の内火艇係留しか解説しなかったけど」
「ああ、厳門の前方に五メートル角材みたいなのを張り出して、先端の前と後ろをロープで引っ張って固定したらその下に内火艇を並べて艇首のロープで固定する話ね」
「そ、そうそう、そんな感じ。んで次に乗船した『しまゆき』では違うんだよ」
「えっ、違う場所に? まさか一回一回釣り上げるの?」
「まさか、ほらしまゆき君の艦尾をみてー、あ、手を突っ込んでるから分かんないか」
「あ、怪人に変身すれば見れるよ。艦尾まで」
「そうね、しまゆき君はそーゆー設定だったわね。忘れてたわ」
「僕も今思い出したよ。じゃあ行くよー、変身!!」
「あー、それって大丈夫だったかな? わっ、マブシイ!」
「久々に見たわ、しまゆき君の変身。じゃ、そこに寝そべって……。そうそう」
「うん、ほら見てシースパローの後ろが又一段低くなってるのが分かるかな?」
「ええ、これってトン数がオーバーしたから、とか、予算が無くて削られた、とか言われてる所よね」
「ま、まあ噂なんだけどね。でもこれを利用しない手はないよね、縄梯子使わずに降りれるんだもの」
「そうね、この高さだといらないわよね縄梯子」
「だからゆきクラスは艦尾に内火艇を横付けするんた。もういいよしまゆき君元に戻って」
「フフッ、この時を待っていた」
「「えっ!?」」
「僕はこの時を待っていたんだよお姉さん!」
「おわっ! いきなり立ち上がるなよ危ないじゃないかっ」
「あ、ああごめんなさい。お怪我はなかったですか? つい嬉しくてテンション上がっちゃって」
「うん、大丈夫だけどー、これは……」
「しまゆき君の別人格ね。久々に出てきて何が目的なの?」
「目的? そう、僕の目的はー……。なんでしたっけ?」
「「えっ?」」
「あ、いや長い間ボーーッとしてたもんで、変身を待ってたことは覚えてるんですけど、何をしたかったかまでは覚えてなくて」
「ハァ、いいからこっちきて並んで。もう時間過ぎてるんだから」
「え、時間?」
「そうか、いつの間にか時間になってたね。それじゃあみんなー」
「「「バイビー」」」
ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる」




