表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
547/667

壱岐の福江港。その二。

「3」「2」「1」「ドッカーン」


「わーい」「なぜなにじえいたい」


「はーい、やっと何故なに自衛隊と胸を張って言えるようになりました。私は解説の和美お姉さんよ、そしてー」


「僕は護衛艦の妖精しまゆき君さ。さらにー」


「ども、作者です」


「本当に良かったわ。さあ、今週も自衛隊のことを話すわよ!」


「今日は気合が違うねお姉さん」


「当り前よ、クラッカーでも何でも持って来い! なーんてね」


「お、おう、それじゃあ先週の続きから話そうか」


「うん、確か先週は壱岐の福江港に十隻近い艦隊で入港して錨を下したんだよね?」


「ああ、それぞれの艦には内火艇が二艇づつ搭載されてるから上陸するときは大変だったよ」


「内火艇じゃ普通の岸壁には接岸できないから?」


「そう、福江港には浮桟橋が一つしかなくてね。大変な混雑だったよ」


「待って、その浮桟橋ってどんなの?」


「浮桟橋てぇのは文字道理浮いてる桟橋さ」


「バカ、そんなんじゃわかんないわよっ。もっと詳しく」


「む、むずかしいなぁ。浮桟橋は一辺が十メーターほどの四角いフロートで、岸壁から橋を渡されてるんだ。潮の満ち引きに対しても上下するんで便利なんだ」


「そうそう、ちゃーんと説明しないとね。ちなみに高さ的にも内火艇と近いので乗り降りが楽なのよ」


「はいはい、そうですよ。で夕方から夜までの上陸なので観光とかには行けず、結局みんな飲みに行ってしまうんだ」


「作者も飲みに行ったの?」


「いんや、覚えているのは小さな本屋さんに入ったことぐらいだよ」


「そこでエロ本とか買ったのね、今晩のおかずを」


「ばっ、そんなの買うかっ! エスパー魔美を二冊買ったのさ、テントウムシコミックじゃない初版本を」


「エスパー魔美のコミック? なんかあやしいな、さてはー」


「鋭いなしまゆき君、そう、そのコミックには絵のモデルをやってる摩美のセル画が付いてたんだ」


「やっぱりおかずじゃない!」


「な、なにを言うんだ。セル画だぞセル画、普通の絵とは違うんだっ」


「もういいわよ、他のみんなが飲んでる時に作者はそんなことをしてたのね。さ、続きよ続き」


「お、おう。そしていよいよ帰る時刻が近づいてくると、みんなが桟橋へと集まってくるんだ」


「あー、酔っぱらいの集団が集まってくるんだ」


「そうなんだけど海の上も大変なことになってたんだ。明るい夕方は何とか順番に付いたり離れたりしてたけど、暗くなると難しくなる」


「何よ、港なら煌々と明かりが点いてるでしょ?」


「それは都会の港だよ。田舎の港は堤防の先端に一個だけ、というのがざらにある」


「「うわ」」


「と言うことで続きは又来週。それじゃーみんなー」


「「「バイビー」」」


 ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ