UFОはレーダーに映らないのか?
「3」「2」「1」「ドッカーン」
「わーい」「なぜなにじえいたい」
「はい、と言うわけで何故なに自衛隊始まるよー。私は解説の和美お姉さんよ、そしてー」
「僕は護衛艦の妖精しまゆき君さ、さらにー」
「ども、作者です」
「あれ? 突っ込みが無いわね、どーゆー訳だよっ! とか」
「いや、もういいからそーゆーの。さっさと始めよう」
「そうだよお姉さん、はじめから時間稼ぎをするなんて悪い癖だよお姉さん」
「クッ、なによしまゆき君まで! どうせ直ぐにネタが尽きるから少しでも伸ばそうと思ってるのに! いいわよ、もうかまってやんない。フン、 だっ」
「あ、ごめん。これからもできるだけその方向でお願いします」
「僕もごめんなさい。やっぱり時間稼ぎは必要だよ」
「フン! 分かればいいのよっ。で、もう時間稼ぎは十分だから先週の続きを始めましょうか」
「お、おう。鹿児島のUFОの話だったな、鹿児島市内を騒がせた後に南へと飛び去った。と新聞には書いてあってー」
「ちょうどその方向に横須賀から佐世保に帰る途中の『まきぐも』が居たんだね?」
「そう、偶然にも居合わせたんだ」
「でも作者は目撃してないんでしょ?」
「うっ、そうなんだ。当時私は後部見張りで一人で後甲板に立っていたんだけどー」
「待って作者、なんで艦橋に居なかったの? 普通は艦橋の見張員りでしょ?」
「あーそれね、それは私が魚雷員だからなんだ」
「「魚雷員だから?」」
「そう、魚雷員はなぜか後見張りと決まっていてね、人が少なかったので後部見張りに回されたんだ。たぶん時々水測員が海水温を測りに来るからだと思う」
「フーン、よくわからないけど分かったわ。で、後部見張りだからUFОが見れなかったの?」
「いやあれは巡検が終わって交代して艦内に入ったからなんだ」
「そのとたんUFОが現れたのね」
「そう……、なんだ。艦内に入って夜食のUFО焼きそばを食べて、頼まれていた缶ジュースを買って甲板に出た時にはもう……」
「UFОは飛び去った後だった、と」
「実質十分ぐらい艦の周りを飛び回っていたらしいんだ。なのに私が甲板に出たとたんにー」
「やっぱり嫌われてるんだよ作者は」
「ハハッ、だよね。だけど気になることがあるんだ、UFОはレーダーで捉えていたのか? と」
「捉えてないんじゃない? 捉えてたらスクランブルかかってるでしょ普通は」
「そうだよ、補足していたら鹿児島の上空にいるときに戦闘機が追尾してるよ」
「だとしたらミッドウェー沖で見た発光体と同じだな」
「えっ、ミッドウェー?」
「あ、いや次の話ことなんだけどね。きっと艦橋ではー」
「おおっと、作者時間だよ。続きは来週だね」
「フム、ですね。それじゃーみんなー」
「「「バイビー」」」
ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。




