帰宅編 最終回。
「3」「2」「1」「ドッっカーン」
「わーい」「なぜなにじえいたい」
「はーい、最近題名に自衛隊ってあるけど全然自衛隊のこと話してないじゃん! って思ってる解説の和美お姉さんです。そしてー」
「僕は護衛艦の妖精しまゆき君さ。仕方ないよ今回も帰宅編で、最終回なんだからさ」
「そうなのよねぇ、帰宅編も最終回なのよねぇ。どうするのよ作者?」
「どうするよ、と言われても……。あ、どうも、作者です」
「ま、それは置いといて帰宅編始めようよお姉さん」
「ナイス、ホローしまゆき君。そうそう、そーゆーのは帰宅編が終わってから考えよう」
「えぇそうね。で。どこから始めるの?」
「二十一時、夜の九時に新門司港に着いてからだよね作者?」
「そう、一度解いた荷を積みなおして起動するかと不安だったエンジンも無事起動した。これで万全だ」
「なにが万全よ、土地勘もないのにどうするつもりよ。更に真っ暗で周りが見えない、最悪じゃない!」
「フフッそれが大丈夫なんだな、なぜなら私にはカーナビがあるから!」
「あー、Vストには確か十二ボルトのソケットが付いてたよね。それで車用のカーナビを付けてたんだ」
「その通りだよしまゆき君。でもね、問題がない訳じゃないんだ」
「作者はいつも変なもの買って失敗するものね。それも高額の」
「う、うるさいな否定はしないけど」
「否定しないんだ……」
「とにかく、問題が発生してたんだ。それはまず雨だね」
「雨は横須賀でも降られてたじゃない?」
「そうなんだ、車用のカーナビだから防水じゃないんだ。更に12ボルトのソケットが下側に付いてるから振動で抜けてしまうんだ」
「そんなものガムテープで止めてたらいいじゃん」
「うん、そうしてたんだけど接触が悪くて……」
「せっかくのカーナビが動かないの?」
「いや、雨の中奇跡的に動いて高速に乗れたんだ。高速に乗ればもうこっちのもの」
「よかったじゃない。で、無事に帰れたの?」
「それが途中でカーナビが壊れちゃって……、迷った」
「ええっ、なんでよっ。高速乗ればこっちのもの、なんでしょ?」
「う、うん、そうなんだけど。なんせ八年ぶりの故郷で道がー」
「まさか高速を降りてから迷ったの? 故郷なのに?」
「仕方ないんじゃ、土地が安いせいか道が、知らない道が出来上がっていて、それに真っ暗で周りが見えないからー」
「よるでも街灯ぐらいあるでしょ、道の端にならんでるでしょ?」
「田舎をなめちゃいけないな、街灯なんてめったにお目にかかれないんだから。交差点や横断歩道も真っ暗なんだぞ」
「なにを偉そうに。でも確かに横浜ではバイクのライトが切れていても走らせてたけど……」
「こっちで切れたら一歩も動けなくなるよ」
「ま、まあでも一応帰れたんだよね作者は」
「あぁうん、国道出るまでどこをどう走ってたか分からなかったけどね」
「でもこれで帰宅編は終了ね」
「うん、これからのことは後々の考える。と言うことで、それじゃみんなー」
「「「バイビーー」」」
ガタンと終わりのフリップが落ちてくる。




