今度こそあの事件。
「3」「2」「1」「ドッカーン」
「わーい」「なぜなにじえいたい」
「ううっ、どうしようしまゆき君。ポイントがまた減っちゃった」
「えっ、でもこの間ゆっくりだけど着実に増えてるって言ってたよね?」
「そうなんだけど、そうなんだけとぉブックマークしてくれた人が一人減っちゃって、二点も減っちゃったのよっ」
「なんだそれぐらい直ぐに増えるよ。そんなことより今週は例の事件のかいせつだよ」
「それぐらいとは何よっ、ここ数ヶ月ずっと増えなくてそろそろふえてるかなーって思って見て見たら減ってるのよっ。分かる? この気持ち」
「はいはい、時間が無いんだから時間稼ぎしないの。始めるよお姉さん」
「チッ、お見通しか仕方ないわね。それじゃあ例の発砲事件を解説するわね」
「うん、約三十年ぶりに起きた痛ましい事件だね」
「そうね、前にも言ったようにその三十年前山口の発砲事件の時偶然作者は佐世保の教育隊で射撃訓練を受けてたのよ」
「それじゃ隊員の間に不信感が出たり、射撃訓練が中止になったりしたの?」
「それがぜんぜん。陸自は陸自、海自は海自って完全に割り切ってたわね」
「えっ?」
「基本的に隊員はバカだったのよ。銃も陸自は六四式で海自は米軍払い下げのМ1ガーランド使ってたし、陸自さんは大変だなぁ。なあーんて思ってたぐらいね」
「そ、そうなの? でも教官なんかは緊張してたんじぁないかな?」
「あーそうね、若干一名いたわね脅してきた教官が」
「脅してきた?」
「そうよ、俺の腰に付けている拳銃は変な行動をするお前たちを打つための拳銃だ! てね」
「えらく物騒な話だね。でもきっとそうなんだろうね」
「もうそんな風に言われたら、お、おう、そうなんですか。としか言えないわよ」
「でも今回の事件ては教官が狙われたから反撃する暇もなかったのかな?」
「そうよね、教官が実際に拳銃を使った事例はないからマニアルに書かれていても急には打てないでしょうね」
「でもそれはそれで自衛官同士の打ち合いになるから大問題になるよね?」
「……難しいわね」
「難しいね」
「少しクラクラして、クーラーエアコンを作りそうになったから今週はここまでにしましょうか」
「そうだね、これ以上お姉さんが変なことを言い出さないうちに。それじゃあみんなー」
「「バイビーー」」
ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。




