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射撃班 その一。

「3」「2」「1」「ドッカーン」


「わーい」「なぜなにじえいたい」


「今週もー」


「「元気にー! なぜなに自衛隊はぁじまぁるよー」」


「はぁい、私は解説の和美お姉さんよ。そしてー」


「僕は護衛艦の妖精しまゆき君さ。お姉さん、今週はいよいよ射撃だね」


「そうね、でもこれから話すのは『まきぐも』の射撃なので今の射撃班とは全く違うことを了承してね」


「今の射撃は砲塔の中に入らないからね」


「それが一番の違いね、それを踏まえて聞いてくれると嬉しいわ。それじゃ何から話そうかしら」


「やっぱり先ずは武器からじゃないかな?」


「そうね、まきぐもの大砲は三インチ連装速射砲と言って前と後ろに一機ずつあるのよ」


「連装と言うことは二本の砲身があるんだね?」


「そうよ、因みに出入港時は武器の配置で前中後どこの甲板で作業するのかが決まるのよ」


「えっ、少し詳しくいいかな?」


「いいわよ、三十一番砲とボフォースランチャーが前部甲板でアスロックが中部甲板、そして三十二番砲が後部甲板よ」


「待って待って、三十って何?」


「あー、別に大砲が三十もあるわけじゃなくて、三インチの一番砲てぇ意味よ」


「なるほど、前にあるのが一番砲で後ろが二番砲なんだね?」


「そうよ、次に人員ね。それぞれに台長が一人ずつと操縦手、それと装填手に数人の給弾手ね。あ、装填手は四名ね」


「大砲の中に六人も入るんだね。それにしても装填手が四名て多くない?」


「砲弾は後ろから入れずに左右から入れる方式になっていたんで、装填手が四名なのよ」


「一本の砲身に二人付いてたんだね。あと給弾手って?」


「装填手の斜め右下と左下に二段重ねのマガジンがあって、そこに給弾する人よ」


「弾薬庫から持ってくるの?」


「違うわよ、弾薬庫からは給弾機と言って斜めに貫通しているエレベーターがあって、二本ずつ上げることができるの、それをブルワークの仮の弾庫に差し込んでおくのよ」


「そこから引き出して給弾するんだね。えっとーブルワークって何?」


「ブルワークは高さが一メートルぐらいでコの字に砲を囲んでるのよ。大体百発ぐらいは格納してたかしら。そうそう排莢の仕方も今と違うのよ」


「今はほとんど上の方からポーン、と排莢するよね。あれじゃあ甲板がデコボコになっちゃうよ」


「そうよね、その点速射砲は下から滑り出すように排莢してたのよ。上から出したら周りにいる給弾手の頭に当たっちゃうしね」


「でもブルワークの中でゴロゴロ転がって危ないよね?」


「まあね、でも一回の射撃で十発も撃たないから大丈夫よ」


「そっか。あ、そろそろ時間だよお姉さん」


「あら、やっぱり射撃は一回じゃすまなかったわね。次回も今週の続きね」


「うん、それじゃあみんなー」


「「バイビーー」」


 ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。

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