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救助艦しまゆき。

「3」「2」「1」「ドッカーン」


「わーい」「なぜなにじえいたい」


「はい、今週もなぜなに自衛隊の時間となりました。私は解説の和美お姉さんよ、そしてー」


「僕は護衛艦の妖精しまゆき君さ。今回はいよいよヘリで島へ向かうんだよねお姉さん」


「そうなんだけど少しお断りをさせて」


「えっ、いいけど何のお断り?」


「実は先週の番組で私がしまゆき君に暴力を振るったことになってるのよ、これは訂正しないと」


「ええっ、暴力? この番組はホワイトな番組だよ、暴力なんてー、無いことも無いかな?」


「何言ってるのしまゆき君、私がそんなことするはずが無いじゃない! あの時も叩いたりしてないわわよね?」


「う、うん、確かに叩いたりは、してないね。だけどー」


「何よ、せっかく私が夕飯の残りのおでんを食べさせてあげたのに文句があるの?」


「おおありだよっ! グツグツ煮立ってたじゃないかっ。特にあの卵が激熱だったよ、おかげで暫く喋れなかったんだからっ」


「フン、元々はしまゆき君が悪いんでしょ。変なテンションで空回りして」


「う、うん、そうだね、あの時はどうかしてたよ。ごめん」


「はい、この話はここまで。先週の続きよ、ヘリで救助に向かったパイロットは大変な目にあったのよっ」


「墜落して異世界に転移、とか?」


「……、大型の飛行機が着陸できる平地で広い場所があったの。飛行機の方が良かったんじゃないかと思いながらヘリもそっちの方が安全なので近寄ったところー」


「お願いお姉さん、無視しないでー」


「分かったわよ仕方ないわね、一斉に地面が動いたのよ」


「地面が? 一斉に?」


「そう、地面だと思っていた所は鳥が群生していたところだったのよ。そして鳥はヘリに驚いて一斉に飛び立ったの」


「鳥!? それってヘリもヤバいんじゃないの?」


「ええ、もう少しでバランスを崩して本当に墜落するところだったそうよ」


「群生してたんで遠目では陸地に見えたんだね」


「そうみたいね。それでもヘリは何とか着陸して女の子を回収して艦へと戻ってきたの」


「でも洋上での着艦はー」


「そう、ある程度の振動を伴うわ。ユラユラと揺れている所に着艦するんですもの。だけどそこはパイロットの腕の見せ所ね、正にフワリ、てぇ感じで着陸したわ」


「やっぱり普通のパイロットじゃないねっ」


「うん、一歩間違えば女の子が半身不随となる場面よ。相当なプレッシャーだったと思うわ」


「それでヘリに乗って来たのは女の子だけだったの? 付き添いの人は?」


「あー、女の子ばかり見てたんで覚えてないそうよ」


「さ、作者は……」


「その女の子は溺者救助に使われる人型の籠に固定されていたそうよ。数人でゆっくりとヘリから降ろしてヘリ甲板の左端に移動させたわ」


「左端? 階段は右側だよね?」


「甲板の左端にはー。あら、そろそろ時間ねしまゆき君」


「あっ、本当だ。続きは次回だね。それじゃあみんなー」


「「バイビーー」」


 ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。

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