ソープ、じゃなかったソーフ。
ソーフ、ソウフ。今回はこの掃除道具をご紹介だ! 以前も紹介したかもだけど私は気にしないから君も気にしないように。
これは一般で言う所のモップである。普通のモップは横に長く、毛の部分が取り替え可能なのだが海自のソーフは釘で打ち付けてあり、交換は不可能だ。
更に棒に対して丸く巻くようにして針金で止めてある。
活躍するのが入港前で、真水で露天甲板を前甲板から後甲板まで流す時だ。
この時海曹は箒を使い、海士がソーフを使う。
真水を流した後海曹が大まかに水と一緒に潮をかき出し、海士がソーフで仕上げていくのだ。
あと箒にちり取りが必要な様に、ソーフにはオスタップが必要だ。
オスタップとは普通のバケツの五倍はある大きなバケツだ。タライとは大分違う。
バッカンを大きくした物と考えて欲しい。え? バッカンが分からないって、うーん理解しようとせず感じて下さい。そーゆー物なのです。
それでそのオスタップに真水を入れてソーフを洗うのですが、これは普通のモップの洗い方と変わりありません。
大きいので二本ぐらい一緒に洗えます。そして絞るのには少しコツがあります。
使い古されたソーフは毛が少なくなっていますので、下からすくう様に先端を掴みねじります。
新品は毛が多いので二回に分けて絞ります。
絞り方は棒を小脇に挟んで左手で強く握り、右手で毛を掴みグリングリンと回します。
絞りが甘いと怒られます。特に艦内では湿気は天敵です。
そしてもう一つ、纏めて洗うワザがあります。
それは岸壁に横付けしているときに、ソーフを四~五本纏めてロープで海に吊すのです。
ただ海に入れただけでは綺麗にはなりません、そこで水流が発生している場所へ吊すのです。
艦は停泊していても内部は動いています、当然海水で冷却をしているのですがこの排水口を利用するのです。
結構勢い良く排水しているので、かなり綺麗になります。
だけどロープの括り方が悪いと解けてしまい、ソーフは流されてしまいます。まあロープの扱いはプロなので滅多にはー……、無いです。はい。
他にも吊していた事を忘れてしまっていたりするので、ロープだけが外にぶら下がっていたらーそーゆー事だと理解して下さい。




