VHDの3D。
「3」「2」「1」「ドッカーン」
「わーい」「なぜなにじえいたい」
「はーい、今週も何故なに自衛隊の時間よっ。私は解説の和美お姉さんよ、そしてー」
「僕は護衛艦の妖精しまゆき君さっ」
「さて、今週も先週の続きよ。今週はいよいよVHDの3Dのことを解説するわね」
「うん、でも少し前に映画で流行った3Dとどう違うの?」
「基本的に違わないと思うの、視聴するためにはメガネと言うか今のバーチャルで使っていそうなバイザーを使っていたわ。そして有線だったのよ」
「有線? あ、メガネと本体が繋がってたんだね」
「そうよ、そしてソフトだけど有名な映画なんかは無かったわね。アニメが二本と後は月刊誌みたいな実写も入ったアニメ情報ソフトがあったわね」
「アニメは二本しか作られなかったの?」
「私が知ってるのが二本だけかも知れないけど、一つはキャラデザがモンキーパンチ先生でマジックが使われていたアニメだったかな。もう一つは二足歩行のバイクレースの物語よ」
「二足歩行のバイクって気になるけど、アニメ情報誌みたいなソフトって何なの?」
「あーこれはね、メインキャラがダグラムなのよ」
「ダグラムって太陽の牙の?」
「そうそれ! ダグラムて肩に超砲身乗っけてるじゃない。あれに目を付けたみたいね」
「あー、砲身を3Dで表現したんだね? で、どうだったのかな。ねえ」
「そんなワクワクして聞かれても……、微妙だったわよ。背景も崩壊した町並みを二段スライドさせるだけだったし、肝心の砲身も飛び出てる! て言うか盛り上がっている感じだったかな」
「フーン、うまく表現できなかったのかな。他には何が入ってたのお姉さん?」
「他には戦前の映画とかDAIKONⅢの女の子のみの映像とか、後は実写で女の子が更衣室で乳繰り合う映像とかが入ってたわね」
「お、女の子が更衣室でー」
「なに想像してんのやらしいわね、棒キャンディーの食べ合いとかしてただけよ」
「ぼ、棒キャンディー!!」
「キャ! しまゆき君鼻血が、何やってんのよっ。もう、今週はここまでよ。早くティッシュいえタオルを貰いなさい、あなた出血多量で死んじゃうわよっ」
「ダーー、ごべんなざい。ぞれずぁぎんなー」
「バイビー。はいいいから急いで、しまゆき君」
ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。




