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艦首から落ちたら又裂きの刑で真っ二つ。

 サンドレット投擲訓練とは、重りの付いた紐を艦首に立ってグルグルと回して相手の艦に放り投げる訓練である。


 この艦首に立つ、と言うのがくせ者で、まきぐもの艦首は忍者刀の先の様に鋭利に尖っている。


 その先端に立って上半身を突き出し、更に腰のあたりでグルグルと重り付のヒモを回すのだ。


 氷山にぶっかって沈んだ船の様にロマンチックではない先端に立つとゾワッ、とする。


スピードもかなりのものだ、前方に突きだしているので真下は海、波で上下に移動する。


 小さな足場に両足を引っかけて踏ん張り、横に重りを投げて二メートルぐらい出して上半身を使って回すのだ。


 景気よく回り出すと手首のスナップで回すことができる、そして真横に向かって放り投げるのだ。


 後方には網籠を持っている者が居て籠の中には絡まないように収めてあるヒモが入っている。


 実際に港で使うとヒモの最後にはロープ、ロープの最後には舫いが繋がれている。それを岸壁の者が引っ張り舫いをポールに掛ける。そしたら艦側か舫いを引っ張って接岸する。


 話を戻して、これが競技になると数人で投擲して成功回数を競うこととなる。


 この時も私がマイク係でしたので実況中継をします。


「一番、運用、〇〇2曹・・・・・・成功」


 てな感じで成功するには艦首と一番砲の前に竹竿が立てられており、内側に入ると成功となる。


 しかしこれが難しい、少し手を離すのが遅れたり早かったりすると海に落ちたり真上に飛んでしまうことがある。


 右利きの人は左に投げやすいが右に投げにくい。


 投げた後ヒモは籠に繋がっているので後方に下がって甲板に籠を置いてヒモをハンドレールの支柱に引っかけてヒモを円を描くように素早く回収します。


 この訓練での事故は聞いたことがありません、一応救命胴衣カポックと命綱を付けていますが命綱はあんまり役に立つような物ではなかったなぁ。



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