当時はどんな時代?
「3」「2」「1」「ドッカーン」
「ワーイ」「なぜなにじえいたい」
「はい、今週も何故なに自衛隊の時間となりました。私は解説の和美お姉さんよ、そしてー」
「僕は護衛艦の妖精しまゆき君さっ。お姉さん今週の解説は少し毛色が違うんだよ」
「そうね、どうやら作者がずっと疑問に思っていることらしいわね。そんなことここに書いて欲しくなかったわ」
「でも全く関係無い話しでもないんだよ」
「え? ビデオの話しなんて全く関係無いじゃない」
「それはそうなんだけどね、まあ作者が自衛隊に居た時の話しと言う事で勘弁してよ」
「勘弁してよって言われてもねぇ、私ビデオの事はあんまり知らないわよ」
「え? 以前アジトには色んなビデオがあった、って自慢してたよね?」
「あ、そ、そうね。そう言えばそんなこと言ってた様なー。でもあれはそんなのを集めてる怪人が居てーって、いきなりそんな設定ぶっ込まないでよ! 悪の組織的な設定もう忘れてたわよ!」
「まーまー、一応そーゆーことで解説宜しくー」
「う、まあいいわ。でも色々間違いもあるかも知れないわよ、それていいのね?」
「いいよいいよ、やっちゃえお姉さん」
「っ、たくぅ人を日産みたいに言わないの。それじゃあ年代から始めましょうか、八十年後半から九十年前半はビデオはカンブリア紀に入るのよ」
「寒ブリ? 何それ」
「爆発的にビデオの種類やレンタルビデオ店が増える時期があったのよ。値段も格段に安くなるわ、安くなると言っても二十万前後だけどね」
「へえ、じゃあビデオの種類からお願いするよお姉さん」
「まず作者が遭遇したビデオはβビデオデッキだったのよ、これは先輩の下宿部屋にあったやつで前面に押込式の平たいデッキね、後に譲られるわ。その他にも作者は家にビデオデッキを送ってるのよ」
「作者の家にはまだビデオデッキが無かったんだね。で、どんなデッキを送ったの?」
「同じβだけどこっちは古くて上から押し込み式の普通の倍はあるドデカイデッキだったわ」
「一世代前の中古のデッキだったんだね」
「当時はβとVHSの二つがあってね、どっちにするかで大騒ぎだったのよ。レンタル屋さんも同じタイトルのを二つ用意してたわね」
「かなり面倒なことしてたんだね」
「知っての通りβが負けてその後出て来たのがLDとVHDそして8ミリよ」
「レーザーディスクは分かるけどVHDってなんなのお姉さん?」
「あー分かんないよね、VHDというのは良くカラオケバーに設置されていて、まあLDの親戚みたい物よ。プラの薄い箱の中にLDが入っていてデッキの挿入口に押し当てると中身がスーッ、と入って行くの。だからお値段も高い方だったわ」
「へー、作者は何でそんなお高いデッキ買っちゃったのかなぁ」
「それは3Dが見られるのがこのVHDだけだったからよ。オリジナルアニメだって出てたんだから」
「えっ、アニメも。確か3Dは最近映画とかでやってたやつだね、三十年も前にあったんだね」
「何言ってるの、3Dはそのずっと前に赤と青のメガネを掛けるやつがあったじゃない。キカイダーの映画とか」
「……良く知ってるねお姉さん。だけどちゃんと3Dになってたの?」
「うーん、見せて貰ったけど微妙ね。でもちゃんと浮き上がっては見えてたわ」
「ふーん、あ、お姉さんもう時間オーバーだよ。つづきは又来週だね」
「えっ! これまだ引っ張るの?」
「仕方無いよ、他にネタが無いみたいだし」
「そっかぁ。うん、それじゃあみんなー」
「「バイビーー」」
ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。




