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午後だけの上陸。

 「まきぐも」での遠洋航海の時、普通なら寄港地で岸壁に着いて三日間を過ごすのだが、ある場所では朝投錨して夕方出港する寄港地があった。


 そこは南洋の島ではあるが入港する時朝靄が掛かり、まるで中国の大河を溯っている感じがした。島も独特で山水画の中に入った様だった。


 小さな岸壁もあることはあるが護衛艦が付くには水深が足りない様だ。湾内に投錨すると制服に着替えて早速上陸だ、右舷と左舷で午前と午後に分かれて上陸だ。


 私は右舷だったので午後からの上陸となる。これは「上陸札」と呼ばれるカマボコ板みたいな札に書かれている。


 午前中雨が降っていたので陸上はかなり泥濘んでいると午前に上陸した者が言ってたので、短靴を履かずに長靴を履いて上陸する者も居た。


 しかし内火艇に乗り込み上陸しても小さな売店があるだけで他には何も無かった。町は丁度島の反対側にあると言う。


 なんでこんな所に投錨したのか不思議だ。まあ短い時間ではあったが上陸出来ただけ良かった。


 私達は日が落ちる前に錨を上げて出航した。


 出航した後変な話しを聞いた、岸壁に日本兵が列んでいた。と言うのだ。


 まあ夕方、暗くなっていたので見間違いとかあるかも知れない。


 だが、岸壁に着かなかったので乗り込むことが出来なかったのだろうか?

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