最近の魚雷事情。
最近の動画で魚雷関係のを見て驚いた。ホスの三〇一C短魚雷発射管は三十年前と変わらなかったが、魚雷攪乱システムがどえらく変わっている。
なんと! 騒音を出す装置を敵魚雷の近くに打ち出すらいし。
さらに! 囮魚雷なる物も存在するらしい。
驚きである。
変わっていたのは服装だけではなかった! まあ、当たり前のことだが。
五十年以上前の艦「まきぐも」にも攪乱装置は付いていた、だがそれは有線で曳航式である。
なのですり抜けられたらそこで終わりである。
しかし一度艦上で動かして貰ったのだが、ガリガリガリガリ! とメッチャ五月蝿かった。
あれなら敵の魚雷も「うるせえんだよ!」と突っ込んで来るかも知れない。
だけど有線だから他の艦のと絡まったり、自分に絡まったりしないか心配だ。
次に囮の魚雷である。
発射管は意外と小さく、四連装だ。こんなに小さくて大丈夫なのだろうか?
囮でも魚雷は魚雷、製造には相当な金額が掛かると思われる。なのでできるだけ小さくしたのかな?
この囮魚雷ではないが私も似たような魚雷を発射したことがある。
それは短魚雷がどの様に敵を探知して追尾するかのデーターを取るために、囮の魚雷を使ったのだ。
先ず囮の魚雷を発射しなくてはならないが、この魚雷は小さくて短魚雷発射管からは発射出来なかった。
なので台に乗せた魚雷を舷側まで持って行き、二人がかりで台の片方を上げる。という発射方式だった。
つまり横から転がし落とすのではなく、頭から海中へ落としたのである。
そしてこの魚雷へ向けて他の艦が短魚雷を発射して、データーを取るのに成功した。
きっと今も囮魚雷を使ってデーターを取ってるのだろう。




