弾の運搬。
弾薬運搬。
弾薬を運ぶ経路は陸路と海路がある。
魚雷やアスロックは普通引き船に搭載して海路で運ぶのだが、ボフォーズ弾をトラックで運んだ事がある。
タンクローリーなどは前と後ろに〇に危と書かれたパネルを張り付けているが、弾薬を運ぶときは〇に火と書いたパネルを張り付ける。
ボフォース弾は爆雷である。それを事故る可能性があるトラックで運ぶとは! と思われる方もいらっしゃるだろう。更にテロリストに奪われるのでは? と考える方も。
だけど安心してください、中身空っぽの演習弾です。発射した後は海にプカプカと浮いてます。
なので箱なんかに入れずにゴロゴロ転がして積み込みです。
まあ炸薬がカラだと言っても推進薬はあります。これは電気信号で点火ですのでー、事故ったぐらいではー……、まあ、火まみれにならなけりゃ大丈夫でしょう。うん、大丈夫。
運搬中ゴロゴロ転がるのでずっと足で押さえていましたが……。中身が空っぽなんでブレーキ踏むたびにカカーン! とー、まあそんな感じです。
アスロックや短魚雷は精密機械なのでちゃんとカプセルの様な物に入ってました。
陸上の弾庫ではこれを運ぶ為のフォークリフトがありました。なんでも日本に二台しかない横からすくえるリフトです。
一般のリフトは爪が前にありますが、弾庫のリフトは何と横に着いてます。
これはすくった長いミサイルを横に乗せて移動するためです。
弾庫のおっちゃんが自慢げに話してました。
艦上に上げたアスロックを運搬する道具もあります。それは昔見た電動の立って乗るタイヤが横に付いててT字の取っ手が真ん中にあるやつに似ています。
それにも小さな爪が付いていて、前後カプセルに引っ掛けてクイッと取っ手を下にするとカプセルが浮くようになってます。
ただ引っ掛けるのが難しく、掛が浅いと外れてしまいます。
でもこれで何とかアスロック弾を艦の弾庫まで運ぶのです。




