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敬礼 その二。いや三かな ?。

「3」「2」「1」ドッカーン」


「わーい」「なぜなにじえいたい」


「えっ! もう一週間過ぎたの!?」


「そうらしいよお姉さん」


「私さっきアパートに帰ったと思ったのにっ、いつの間にかスタジオに入ってる!」


「うーん、それがこの世界のおかしいところなんだよ」


「なんだよ、じゃないわよ。こんなに仕事させるなんて、過労死しちゃうじゃない」


「お姉さんここの仕事以外あんまり仕事してないよね?」


「う、してるわよたまに清掃の仕事とかー」


「まあ以前もこんなことあったよね、だから今回も諦めなよお姉さん」


「ハッ、そういえば続けて収録したことが以前あったような……」


「もう始まっちゃったんだから諦めて解説ようか、お姉さん」


「うん、まあちゃんとお金を払ってくれるなら-、今月は住民税があるから苦しかったのよ」


「丁度良いよね? さ、解説解説」


「ええ、じゃあ先週? の続きで敬礼の解説を始めるわ」


「確か行進時の敬礼だったよね、お願いするよ」


「OKよ、第一術科学校は一応2分隊も居るからラッパ隊が居てラッパでの行進になるわ。居なけりゃテープで放送機材を使うわね」


「ラッパ吹きながら行進するのはキツそうだね」


「そうね、だからラッパ隊を二つに分けて交互に吹かせるのよ。これだと片方ずつ休憩ができるでしょ」


「あ、そうだね。でも楽隊は二組も居ないからどうするんだろ?」


「それは途中から小太鼓だけにしたり、いろいろ出来るみたいよ。よく知らないけど」


「でも自衛隊はいろんな所で行進してるよね、隊内だけじゃなく商店街とか」


「そうね、あれは一種の広報活動なのよ。海上は銃を持っての行進はあんまりしないけど、陸上は銃を担いで行進することが多いわね」


「どうして海自はライフル銃を持って行進しないの?」


「うーん、しまゆき君は佐世保の商店街を行進する海自と陸自の映像を見たことはある?」


「えーと、あ、ユーチューブで見たことがあるよ。あの時も海自は銃を担いでなかったね」


「そうね、多分だけど理由の一つは陸自と海自の銃が違うから、じゃないかって思うの。海自はまだ六四式なのよね」


「あー、陸自さんは最新鋭の銃だもんね。でも思ったんだけど陸自の行進になった途端にバッシングを受けてたね、あの映像」


「ああ、あの子供に銃を見せるなぁ! って言ってたやつね。それ玩具屋の前で言えばいいのに、てぇ思ったわ。それに銃より恐かったのがあの人の声ー」


「わーーっ、それ以上は止めとこうかお姉さん」


「フン、まあいいわ。海自と陸自、そう言えば空自の行進見ないわね、多分ネットで見つけられないだけでしょうけど、兎に角自衛隊の行進は国内だけじゃなく外国でもやってるのよ」


「あ、作者も参加したオーストラリアでの行進だね」


「あの時は大変だったみたいね、色々と。アラ、もう時間みたいね」


「わぁ、まだ『敬礼』は続きそうだね。それじゃあみんなー」


「「バイビーー」」


 ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。

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