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今年一回目の解説です。

「3」「2」「1」「ドッカーン」


「わーい」「なぜなにじえいたい」


「はい、今年二回目だけど第一回目の解説を始めるわよー。私は解説の和美お姉さんです、そしてー」


「僕は護衛艦の妖精しまゆき君さっ。そうだね先週は解説しなかったからね、実際第一回目の解説だねお姉さん」


「記念すべき今年第一回目の解説は『敬礼』だったわよね?」


「うん、新年一回目に相応しいお題だね」


「うーんそうね、他のお題と比べればーね、それじゃあ始めましょうか。敬礼は軍隊内では当たり前の行為なの、艦の外に出るときは必ず帽子を被るように言われているから露天甲板や隊内に居るときは必ず挙手の敬礼になるわ」


「帽子のツバに指先を当てる敬礼の仕方だね、陸上と海上の敬礼は少し違うみたいだね」


「ええ、書いてあるとおり肘の位置が違うの。海軍は狭い艦内でも出来るように脇を締めて敬礼する形ね、陸軍は胸を張って堂々とした敬礼みたいだけど、軽く敬礼するならやっぱり海軍よね」


「軽くする? 敬礼をどうするの?」


「学校なんかは結構キチンとするけど、他の所で階級が良く分からない人とすれ違うのにいちいち確りと敬礼なんか出来ないわよ。軽く会釈気味にチョン、と帽子に手を当てるの」


「えっ、階級が良く分からないの? 作業服でも肩の所に大きな階級章が付いてるじゃないか」


「今はね、昔は胸に名前の上辺りに小さな階級章を縫い付けていたの。それはもうジックリと近づいて観察しないと分からないぐらい小さな階級章よ」


「ええっ! 昔はそんなのを付けてたんだ、でも大体は見た目でー」


「分かんないわよ! 歳食ってから入隊して来る人も居るし、どう見ても海曹なのに万年士長だったりで見た目で判断してたらえらいことになるわ」


「あ……、そうなんだ」


「話しがズレたわね。元に戻してさっき帽子のツバに手を当てると言ったけど、海士の制帽はツバがないのよ。水兵さんの帽子だから」


「ああっ! そうだね、ツバが無いね。その場合どうするの?」


「そりゃあツバがある、と仮定して帽子の端っこに手を当てるしかないわね」


「へえ、でもあんまりサマになんいね、ツバが無いと」


「後は帽子を取ってからの敬礼ね、室内とか艦内での敬礼なるけど腰からクイッ、と曲げての敬礼ね」


「あ、あれは特殊だよね。背筋を真っ直ぐにしたままクイッ、と素早く曲げる奴」


「それと良くあるのが団体行動しているときの敬礼ね」


「そうだね、引率している一名が敬礼して〇〇三曹以下六名! とか申告やつだよね?」


「それもあるけど行進中の敬礼もあるのよ。行進中は主に引率者だけが敬礼するのよ」


「えっ、良く行進中にかぁしーらー、右! とかやってるよね?」


「それは閲覧式とかお偉いさんの前を更新する時ね、門を潜ったりするときは引率者だけの敬礼となるわ」


「なるほと、確かに。あ、お姉さんそろそろ時間だよ」


「そうね、なら次回はその閲覧式とか整列してからの敬礼を解説するわ」


「次回に伸びて良かったね、お姉さん」


「バカ、そんなこと言わないのっ。それじゃあみんなー」


「「バイビーー」」

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