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丸投げ!

「3」「2」「1」「ドッカーン」


「わーい」「なぜなにじえいたい」


「はい、今年もがっぷり四つの土俵際になってまいりました。解説の和美お姉さんです、そしてー」


「今年もいつ終わるのか分からないこの番組を見て頂きましてありがとうございます。護衛艦の妖精しまゆき君さ、僕は」


「ねえしまゆき君、この番組も年末特番とかしないのかしら?」


「えっ、いきなり何を言ってるのさ。特番とかやれる余裕なんか無いよ僕らは、さっきも言ったとおりいつ終わるのか分からない状態なんだよ」


「そうなんだけどさぁ、最近どこの番組も特番ばかりやってるじゃない。私達も何かやんなきゃ、って思わない?」


「う、うーん、でも特番て何をやるのさ」


「そう、それが問題なのよ。私達って基本作者が書いたことの解説だよね、でもそんなことじゃ特番なんか組めないじゃん?」


「じ、じゃん?」


「そこで! 視聴者に募集をかけるのよっ。質問でも何でも良いわ、こういうのをやって欲しいとかもオーケーよ。あ、ただし、あんまり面倒なのは止めてね」


「視聴者に丸投げですか? それはちょっとー」


「何よ、じゃあしまゆき君は何かアイデアあるの?」


「え? アイディーア?」


「言い方とか変えなくていいから、どうよ、何かあるなら言ったんさい?」


「・・・・・・あー! お姉さん早く今週のお題に行かないと終わっちゃうよ!」


「誤魔化すの? そう、誤魔化すのねっ」


「ううっ、ごめんなさいお姉さん。アイデアとかは何もありません」


「最初っからそう言えばいいのに、すーぐ誤魔化そうとするんだから」


「面目ない。でも本当に早くしないと今日のお題がー」


「お題はいよいよ三インチ連装速射砲の弾庫になるわね。でも解説するにはもう時間が足りないわ、次回にしましょうか」


「えっ、いいのお姉さん。そんなことして」


「いいのいいの、直ぐに視聴者様から要望や質問が来るはずだから今回はここまでにしておきましょう」


「えー、ホントに来るかなー」


「大丈夫きっと、きっと来るはずよ。と、言う事でぇそれじゃあみんなー」


「「バイビーー」」


 ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。

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