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曳航訓練 中編

「3」「2」「1」「ドッカーン」


「わーい」「なぜなにじえいたい」


「はい、コニャニャチワー。解説の和美お姉さんですよー、そしてー」


「僕は護衛艦の妖精しまゆき君さ、お姉さんどうでもいいけどコニャニャチワはないと思うなぁ」


「どうでもいいならゴチャゴチャ言わないの。さ、そんなことより今回は曳航訓練の後編よ」


「そうだね、作者も何とか次のお題を書いてるみたいだし、一安心だね」


「甘いわよしまゆき君。ぼた餅だと思って食べてみたらアンコの塊だったぐらい甘いわ」


「それって普通に美味しいと思うけど、僕って甘党だし」


「そうなの? ば、バカね違うわよ。あの作者よ、油断したら全然更新しなくなるわよ」


「油断も何も僕達じゃどうしようもない……、何か考えがあるの? おねえさん」


「フッ、本当にバカね。そんなのあるわけないわ! さっ、解説するわよっ」


「……うん、お願いするよ。お姉さん」


「任せて。曳航に必要なのは舫いとワイヤーなの、舫いは艦を岸壁に係留する時に使うぶっといロープと覚えていればいいわ。出港したら舫いは甲板の下にある倉庫にドラムと言ってドラム缶を横にしたぐらいのリールをグルグルと動かして舫いを巻き取る物があるから、それに巻き付けて格納するのよ」


「それってどうやって舫いを巻き取るの? お姉さん」


「良い質問ねしまゆき君。まず両端に一人ずつ立ってリールを動かすの、あ、その前に舫いを細い軸に巻き付けとくのよ。これがゆるいと空回りして巻き取ることが出来ないわ」


「へー、でも舫いは何本もあるよね」


「ええ、ドラムリールは何本かあるのだけど足りないときは蜷局を巻くようにしたりして置いておくのよ」


「なるほど。じゃあ次はワイヤーだね」


「ワイヤーは……」


「どうしたのお姉さん?」


「うん、ワイヤーも多分同じ倉庫に格納してあると思うんだけど……正直良く分かんないのよ」


「えっ、何処にどんな風に仕舞ってあるのか分からないの?」


「う、うん。あの太くて堅いワイヤーだから格納するのも一苦労なのよね、それに何回も海水に浸かってるからサビだらけでササクレ立ってるのよ。特に輪っかを作ってる所は編み込んでるから、もうウニね」


「うわ、もう触りたくないねそんなの」


「それだけじゃ無いのよ、できるだけ錆びないように油が塗りたくってあるからさあ大変」


「ホント普通の軍手だけじゃ触れないね、ギトギトになっちゃうよ」


「そんな時に革手袋が活躍するのよ。あ、幹部と兵では手袋の色が違うって知ってた?」


「あ、幹部の人は黄色い手袋はめてたね」


「そうよ、幹部の革手袋は黄色で兵は白なのよ。指示する時に黄色が目立つからね」


「フンフン、そうだよね。あっ、お姉さんもうそろそろ時間だよ」


「あら、今回引っ張る所まで行けなかったわね。じゃあ続く、と言う事で」


「よかったねお姉さん、続きができて」


「ええ、でも続きは何か解説するのはあったかしら……」


「まあ来週まで考えといてよ。それじゃあみんなー」


「「バイビーー」」


 ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。

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