表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
346/666

補給所 その3

さて第三回目の補給所は、自動車である。


 陸上でもチャーリー配備が下令されると警戒態勢が始まる。それでどう言う訳か食事を車に乗せて弾庫等の施設に配送する仕事が出て来た。


 私はバイクは運転していたが免許を取ってから一度も車を運転していなかった、その為せっかく課長が海自では難しいトラック教習の許可を取ってきてくれたけど、普通車を運転出来るか分からないのにトラックなんて。と断ってしまった。本当にもったいなかった、ただだったのに。いやお金を貰いながら教習できたのに。


 それでも軽のバンで食事を運ぶため私は運転を始めたのだが、当時オートマは珍しかったから当然マニアルだ。ギヤをガコン、と入れてクラッチを繋ぐ。それで坂道発進ー……出来なかった、ギヤがちゃんと入っていなかった。ううっ。



 次に私は町まで外出するときに自転車を使っていた、当然補給所の官品である。しこたま飲んで帰る途中気分良く漕いでいたらフラ~ッ、と倒れてしまった。


 自転車は無事だったが私は翌日から左腕が上がらなくなった。やはり日本酒はキケル、お高い日本酒は美味しいけど危険だ。うん。


 今思い出してもなて愚かだったのだろう。本当に最初からやり直したい、誰かタイムマシーン早く作ってくれないかなぁ。



 それと海自を辞めた後の話なのだが、カード会社から電話が掛かってきた。どうやら返済が滞っているらしい。


 私はそのカードは「まきぐも」の時に兵長に貸したカードだった、そう、私はカードを他人に貸していたのだった。すっかり忘れていた、これは大変だ! と私は佐世保へと行き総監部で兵長の乗る艦を調べると、ラッキーなことに港に停泊していた。


 隊員の時は身分証明書を見せるだけで基地に入ることが出来たが、今はそれが出来ないので色々と記入して基地へと入り港へ。丁度八時で自衛艦旗を揚げるところだったので、兵長を直ぐに見つけることができた。


 何とか話して返済をしてくれるように話したと思うが、良く覚えていない。私はいつもお金が欲しい欲しいと言っているが、以外とお金に拘りが無いと言うかルーズなのだ。だから借金まみれになるのだが……。そして何であんなことをー、とクヨクヨと悩んでしまう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ