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補給所 その1

 私の腎臓病が発覚し、海自を止めることになってもあと一年の契約が残っていた。だがこのまま艦に乗せておくことが出来ないため、私は補給所の管制第一課と言う所の弾薬係になった。


 仕事場は鉄筋コンクリート作りの庁舎の二階で、三階には居住区が在り私は下宿を引き払ったので、この三階に一年間住むこととなった。


 けれど入隊してからずっと艦隊勤務だったので、事務仕事なんかやったことが無い。なので仕事が無く暇だった。


 あまりに暇だたので管制一課を抜け出して上の居住区へ行き、ドラクエⅢをやってたら見つかって怒られた。


 それで何とか伝票を端末へと入力するのを覚えたのだが、これがー……失敗した。弾薬係なので入力するのは魚雷なんかも扱うのだが、艦から変換される魚雷を違う艦へと移動させるのだがシリアルナンバーを入力するとき間違ったナンバーを打ち込んでしまった。


 その為魚雷を移動させる伝票が出なかった、もしかしてーと間違ったナンバーを入力したらー、出てしまった。伝票がジーコジーコと印刷されて……、出てしまった物は仕方無いと私はそのまま間違ったシリアルナンバーで提出してしまった。


 その後結構直ぐに退職したので、その魚雷がどうなったのか……私は知らない。


 まあそれはこちらに置いといて。補給所に移って暫くして海自での集団見合いが始まった。第一回目は制服着用で艦のヘリ格納庫での立食パーティーだった。


 私も参加したのだが私はもう止める身なので……と言うかー、ぶっちゃけ免疫が無いので女の子と話しなんて出来るわけが無い。


 ただそこで懐かしい顔を見た、私より二週間ほど後れて乗艦してきた殆ど同期と言っていいやつだ。ただそいつは海曹の制服を着ていた、そう、海曹になっていたのだ。方や私は海士のまま。相手も気付いていたのだが……私達は声を掛けなかった。


 そして日没、自衛艦旗が降ろされる。私も姿勢を正し敬礼をするのだが、私はパーティーの参加者なのに海士の辛いところで、幹部の人に「おい、手伝え」と引っ張られて行くのだった。ドナドナ……。

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