なる様にならざる物は何も無し、されば皆なる様になれっ!
「3」「2」「1」「ドッカーン」
「わーい」「なぜなにじえいたい」
「はい、今週も何故なに自衛隊の時間がやって来たよー。私は解説の和美お姉さんです、そしてー」
「僕は護衛艦の妖精しまゆき君さっ。お姉さん本当にお題が無くなってきたよ、どうしようか? このままだったら僕達失業だよ」
「失業! そんな、今失業したら私、わたしぃー。……止めた、私考えるのやーめた。さあしまゆき君今週も頑張るわよ!」
「あぁ! お姉さんが現実逃避しちゃった」
「もー何言ってるのっ、サッサとお題をちょうだい。さあ!」
「う、うん、今週のお題は『暴徒鎮圧訓練』だよ」
「フーン、海自には無理と言うか似合わない訓練よね」
「まあ基本的に仕事場は海の上だからね、でも学校は陸上にあるし近くで火災が起きたら応急隊も出動するから、近くで暴動が起きたら出動するよ。多分」
「火災はね、ほら海自の隊員は火災を見ると皆突撃するから。町の消防士に迷惑がられてるし」
「お姉さんそれはそんな訓練を受けてるからー、じゃなくて今回は火災じゃなくて暴徒だよ」
「あ、そうでした暴徒鎮圧訓練だったわね。先ずは装備から武器は勿論警棒よ、昔警官が腰に付けてた堅くて重い木の棒ね。次にジュラルミンの盾これはカリオストロで銭形の警官隊も使ってたわね」
「え? ジュラルミンと言えば大公だよね?」
「ジュラルミン大公? だれそれ」
「……いえ、いいです先に進めて下さい」
「ええ、急に変なこと言わないでよね。それで一応警棒は構え型と打ち込み型を教わる訳よ」
「上段からの打ち込み、中段からの打ち込み、下段からの打ち込み、てぇ奴だね」
「それが終わると盾の使い方なの、盾も使いようでは武器になるの。散弾の弾でも抜かれるような薄くて軽い盾だから簡単に持ち上げて横にすると、あら不思議そのまま相手を突けばダメージを与えられるのよ」
「突っ込みたいけどまあ、おおむねそんな感じかな。後は火炎瓶だね」
「これが本当に不思議なのよね、倒れ込んで盾を斜めにするだけで火炎瓶を受け止められる。と信じているみたいなのよ、あれ絶対に横に落ちて燃え上がるパターンよ」
「そうとも限らないよお姉さん。僕達は実際に火炎瓶受けてないけど実際の経験から訓練に取り入れられている。と思うから」
「えー、そうかなぁー」
「あ、今週はこれでおしまいだね。本当にお題が無くなっていくね、作者に頑張ってもらわないと」
「そうよ、もっと書いて貰えば良いんじゃ無い?」
「無理だと思うよ、だって……ねえ。だからね、お姉さんもうそろそろー」
「わーわー、私何にも聞こえないー」
「フゥ、まぁなる様になるよね。それじゃあみんなー」
「「バイビーー」」
ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。
「あ! しまゆき君良いこと言った。そうよ、そうなのよっ、なる様になるのよっ!」




