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なんか尺稼ぎがメインになってね?

「3」「2」「1」「ドッカーン」


「わーい」「なぜなにじえいたい」


「ヤッホーみんな、元気してた? 解説の和美お姉さんだよ。そしてー」


「僕は護衛艦の妖精しまゆき君さっ。さて、今週の尺稼ぎネタはなにかなお姉さん?」


「ちょっとー、やりにくいからそんなこと言わないでよ。それで今週はねー」


「やっぱやるのかよ」


「うるさいわね、最近また自が出て来てるわよしまゆき君。今回はこの話しよ、実は私パートでビルの清掃してるんだけどー」


「待ってお姉さん、ここ以外でもアルバイトしているの?」


「当たり前じゃない、ここのアルバイト代だけじゃ暮らしていけないわ。それでね、モップでエレベーターの床を拭いていたときにエレベーターが動き出したの」


「何処かの階でボタンがおされたんだね?」


「そうね、だけど私この時思ったの『召喚されたっ!』てね」


「どこの中二病患者だよ」


「私は出口に向かって立ち、モップを剣のように目の前に起てて両手のヒラをモップの先端に乗せて扉が開くのを待ったわ」


「無視かよ」


「そして扉が開くと三十代後半ぐらいの背広を着た男性が起っていたわ、私はキッ、とその男を睨むと言ってやったの「『其方が私のマスターか?』てね」


「ごめん、その時のお姉さんの服装はどんな感じだったの?」


「えっ、勿論緑色の清掃員の制服だったわよ。あ、ほっかむりにマスクもしてたわね。それがどうしたの?」


「いや、で、その男の反応は?」


「それが失礼な奴なのよ、『は?』って聞き返すからもう一度『マスターか?』って聞いたら『チェンジで』とか抜かしやがったのよっ!」


「誰だって清掃員の格好でー、そ、それでどうしたの、大体想像はつくけど」


「うん、エクスカリバーで叩っ切ろうとしたんだけど、ちょうど扉が閉まっちゃって逃げられたの。ねえしまゆき君、やっぱり呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーーン! の方が良かったかな?」


「いや、そういうんじゃなくてー。ほらお姉さんそろそろ始めないと時間無くなっちゃうよ」


「わっ! そうね、今週は内火艇の続きだったわね。内火艇には新しいのと古いのがあって、先ずは古い方から説明するわね」


「まきぐもに搭載されていた奴だね」


「そうよ。バーメンが舳先に立つのは新旧一緒なんだけど、機関科長が違うのよ。古い方はエンジンの後ろに座って機関長がエンジンの調節をするの」


「確か艇長が笛を使って指示をするんだよね?」


「どんな風に使って指示するのか分かるかな? しまゆき君」


「ど、どんな風に? うーん、三三七拍子とか?」


「内火艇で何を応援する気よっ、これは確か別なところで詳しく解説しているはずだから省くわね」


「う、うん。もう時間が無いからね」


「最後に艇長なんだけど古い方は後部に立って後ろ手に舵を握るの、この舵は大きいからもしエンジンが止まっても左右に動かして漕ぐことで艇を前へ進めることができるわ」


「と、すると新しい方はそう言う事が出来ないんだね」


「ええ、新しくなると艇長が真ん中、エンジンがあるところに立って舵を握るから舵自体が小さいの」


「あ、機関長は後部に異動するんだね?」


「もう笛を使って指示を聞く必要は無くなったので後部で艇を固定する作業とかをするようになったわ」


「あっ、もう時間だよお姉さん」


「まあ良い具合に終わることが出来たわね。それじゃあみんなー」


「「バイビーー」」


 ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。

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