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今も弾庫に隠しているのかな?

「3」「2」「1」「ドッカーン」


「わーい」「なぜなにじえいたい」


「はあーい、なぜなにじえいたいの時間だよー、みんな集まれー!」


「お、お姉さん、それは無理があるよっ。基本的に僕達二人しか居ないんだから」


「あ、チョット言葉が足りなかったわね。みんなーテレビの前に集まれー」


「うん、まあそんなとこかなって、お姉さん自己紹介してないよっ」


「あ、ゴメンナサイ。私は解説の和美お姉さんだよ。そしてー」


「僕は護衛艦の妖精しまゆき君さっ。ふぅ、だからねぇ打ち合わせをー、もういいや」


「どうしたのしまゆき君、急に元気無くしちゃって。なんか悪い物でも食べた?」


「お姉さんじゃあるまいし、あ、お姉さんは何でも消化しちゃうからー、あっ、今の無し無し」


「ん? 何焦ってるの? そんなことより今日のお題は遠洋航海よ」


「あ、うん、そうだね。作者は二回同じコースで外国を回っているね」


「しまゆき君、同じ太平洋一周コースだけど一回目と二回目では違う所があるのよ」


「違う所? あ、お金だね、1ドルが二百二十円とか書いてあったね」


「それもあるけど違う所はいろいろあるのよ。まずはそのお金ね、二百二十円は二回目の時で一回目は三百三十円だったのよ。それとコースは同じだけど二回目は逆回りだったり、一回目回ったインドとスリランカは二回目では回らなかったわ」


「へえ、違う所が沢山あるね。今回取り上げてるのが免税とかお土産のはなしだよね?」


「そうよ、出発するときも帰るときもタバコとお酒はある程度免税になってたわね」


「でも問題は帰るときだったみたいだね、いろいろと税金逃れをしてるみたいだね」


「これは内緒の話よ、大体軍艦は検閲を受けないのだけどほら、護衛艦は軍艦じゃ無いから」


「あー、大砲やミサイル積んでても軍艦じゃないものね」


「そうよ、日本には軍は存在しないことになっているのだから。護衛艦は検閲を受けるの」


「だけど弾庫の床下に甲板剥がしてまで隠すなんて」


「案外検閲は厳しいから仕方無いわ、なんせお酒は三本までで人形の置物も引っかかるてぇ言うんだから」


「その置物は性器が直接分かるように彫られていたからだよね?」


「ちゃんと盾で隠れるようになっていたんだから良いと思うんだけどなぁ。あとはコッキング式のエアーガンやガス式のエヤーガンね」


「銃刀法違反!」


「なによ、見つかんなきゃいいのよこういうのは」


「でも以前は見つかったことがあるんでしょ?」


「あー、あるみたいね。徹底的に調べられたらしいわ、良くは知らないけど」


「懲りないというかー」


「あとは出発前に色んなパンフレットが回って来たみたいだねお姉さん」


「うっ、そ、そうね、お酒のパンフレットが回って来たみたいね」


「え、他にも回って来た物があるでしょ? ねぇねぇ」


「……しまゆき君、私に何を言わせたいの?」


「あ、いえ、ああっ! もう時間だよお姉さん」


「いいから、言ってみなさい。さあ、さあ!」


「ご、ゴメンナサイ、許して下さい」


「フン、まあいいわ。それじゃあみんなー」


「「バイビーー」」


 ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。

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