酒保。
「3」「2」「1」「ドッカーン」
「わーい」「なぜなにじえいたい」
「はぁい、今週も元気いっぱいの女の子、解説の和美おねえさんだよー。そしてー」
「僕は護衛艦の妖精しまゆき君さっ。お姉さん、前から言ってるけどお姉さんは女の子と言うには無理があるよ」
「……しまゆき君、フフッ、フッ、フッ、フッ」
「ご、ごめんよお姉さん! もう二度と言わないから許してっ! お願いだよっ!」
「しまゆき君どうしたの? なに泣いてるの? おかしなしまゆき君。さあ今週のお題はなにかな?」
「ごめんよ、本当にごめんなさい。ううっ」
「分かったから、サッサと進める」
「は、はい、今週のお題は『酒保』だよ、いやです!」
「そう、じゃあしまゆき君は酒保が何をするところか分かるかな?」
「えっ、あ、あの、お酒を配るところ? だと思いますです」
「しまゆき君まだ受け答えが堅いよ、いつものように私馬鹿にした感じで喋ってよ。二度と言わないわよ、ねっ」
「ば、バカになんてー、ハッ、してないよ。僕はいつもお姉さんを尊敬してるから」
「そう、嬉しいわ。それで酒保なんだけど別にお酒って書いてあるからってお酒を配ったりしないのよ」
「ふぅ、今週は一体……ハッ、で、でも昔映画で『酒保開け、酒受け取れ』って号令してたよ」
「あーあれね、昔はお酒積んでたかもね。でも護衛艦は特別な日以外はお酒禁止だから」
「特別な日?」
「航海が一週間を超えたり遠洋航海の時は飲酒が許可されていたわ。今はどうか分かんないけど」
「じゃあ昔の名残で酒保って名前が残ってるんだね。それじゃあそこでは今は何を売ってるの?」
「良く買われていたのがアメとか甘い物ね、日用品はどうだったか記憶に無いそうよ」
「あ、歯ブラシとか港に帰るまで使えなかった。て書いてあったね」
「それと酒保でお金は使えないのよ、印鑑が必要なの」
「伝票に必要な物を書くんだったね。なのにどんな物を買ったのか覚えてないんだね作者は」
「あと酒保が管理してるのが自動販売機ね、当時百円のを九十円で売ってたわ」
「へー、少し安く売っていたんだね」
「今回のテーマ酒保、はこんものね。他に何かあったかしら?」
「酒保は巡検が終わった後に、人が群がるほど人気があった。と言う事だね」
「まあそれほどワッチ中に食べられる甘い物がほしかったのよ」
「と、言う事で今週はここまで。それじゃあみんなー」
「「バイビーー」」
ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。




