気のせいだよ~。
「3」「2」「1」「ドッカーン」
「わーい」「なぜなにじえいたい」
「はーいみんなー、元気してた? 解説の和美お姉さんだよー。そしてー」
「僕は護衛艦の妖精しまゆき君さっ。さてお姉さん、今週のお題は戦闘食と赤マムシドリンクだよ」
「そうね……、あれ?」
「どうしたのお姉さん、そんな難しい顔をして」
「ごめんなさいしまゆき君。なんか、先週と先々週……、いえ、何でも無いわ気のせいねっ」
「お姉さん少し疲れてるんじゃ無い? 本当に気のせいだよ気のせい、はっはっは」
「そ、そうね、気のせいよね。は、ハハ……」
「はい! お姉さん戦闘食なんだけど、どんなメニューなのかな? ねえっ、教えてよっ!」
「あ、はいはい、戦闘食は缶詰で配置に付いたまま食べることができる食事で、えっと、大体メインの缶詰と牛の甘辛にとたくわんが付くわね」
「メインの缶詰は何種類あるの?」
「う、うん、鶏飯と五目飯、それと赤飯ね」
「大体3種類なんだね」
「そうね、だけど赤飯だけは市販品なのよ。鶏飯と五目飯は銀色の缶に黒の文字で書いてあるんだけど、赤飯だけは表面に赤飯の写真がプリントされているわ」
「お姉さん、赤飯って祝い事の時に食べるイメージがあるんだけど……」
「そうなんだけど海自では関係無いわね。それで一部の人から叩かれたりしたみたいだけどね」
「あー、災害派遣に行った時のことだね。皆が救助活動しているときに目立つところで赤飯食べてる! てえやつ」
「あれは失敗だったわね、陸自さんた達は心得た物でちゃんと隠れて食事をしてるみたいよ。しまゆき君ももし、災害派遣に行って赤飯なんか食べちゃ駄目よ」
「う、うん、海自は災害派遣の経験が薄いからね。作者も一度も災害派遣に行ったことが無いし」
「はい、次は夜食と赤マムシドリンクね」
「夜食と言ったら出航オジヤ、入港ゼンザイだね。お姉さん」
「そうね、でも毎日そんな手間が掛かる物ばかり出せないの。殆どがカップ麺で、一番多いのが日清のUFOねっ」
「普通のカップ麺より人気だったんだね?」
「うーん、人気だった訳じゃないみたいだけど。汁が残らないから後始末が楽だったのかも」
「あー、動揺でこぼれないしねっ」
「そして赤マムシ、これは夜食はもちろん事あるごとに出て来た記憶があるそうよ」
「お姉さんこの赤マムシ、お店でおんまり見てないんだけど」
「もう三十年も前の話だもの、でも味は今の栄養ドリンクと変わらないそうよ」
「へえ、あっお姉さん、もうそろそろ時間だよ」
「あら、そうね。今週は始めなんか変な感じがしたけど、やっぱり気のせいだったみたいね」
「うんうん、気のせい気のせい。それじゃあみんなー」
「「バイビーー」」
ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。




