さ、寂しくなんかないやい。ボッチは最高なんだからっ。
「3」「2」「1」「ドッカーン」
「わーい」「なぜなにじえいたい」
「はい、今週もやって参りました何故なに自衛隊。私は解説の和美お姉さんだよ。そしてー」
「僕は護衛艦の妖精しまゆき君さっ。お姉さん最近暑くなってるけど調子はどうかな?」
「言い分けないじゃない! まだそんなに寝苦しくは無いんだけど隣の住人がウザいのよ」
「えっ、隣からイビキが五月蝿いとかオナラが五月蝿いとか言われたの?」
「……しまゆき君私を中年の親父と勘違いしてない? 私はまだ二十代の乙女よ」
「四捨五入すればー」
「あー五月蝿い、四捨五入すれば二十歳よっ。それより隣よ隣」
「はいはい、どうウザイの?」
「ええ、兎に角笑い声がウザイのよ」
「そう。じゃあ今週のお題に行こうか」
「待ってよ、そんなにサラリと流さないでよっ」
「もう良いじゃないか笑い声ぐらい」
「イヤなのよ、自分が笑われているみたいで。それに夜中まで何をやってんだかワッハッハ、って笑ってるのよ心配になるぐらい、悪い薬でもやってるんじゃないか、って」
「被害妄想だよ、テレビでも点けとけば大丈夫だよ。さあ、今週のお題だよ」
「う、うん、そうかなぁ。じゃあ今週は『ボッチ』の話しね」
「自衛隊は基本団体行動だからボッチにはなりづらい、てえ思うんだけど」
「そうね、普通はそうなんだけど作者はコミュ障で人と話すのが元々苦手だったのよ。どもるし」
「それでマイク係にされちゃったんだね」
「そうみたいね、マイクを使うのは玄門の当番で使っていたから良かったんだけど、セリフが全然違うから大変だったみたいよ」
「どんな風に大変だったの?」
「例えば玄門ではセリフが短いの、『配食用意』『課業始め』『上陸員整列五分前』とかなの。それに対して艦橋マイク係のセリフは長いのよ」
「あーそうみたいだね。それに敬礼の号令なんて取り返しがきかないよね、なんせ群司令に敬礼するんだから」
「まあどうしても言えないときは当直海曹に代わって貰ってたみたいだけど」
「代わって貰えたなら安心だね」
「それでもやってると何とか喋れるようになるんだから不思議よね。どもるのは治んないけど」
「作者は友達も居なくてずっと一人だからね。治んないよ」
「あ、それ言っちゃダメ、作者すねちゃうから」
「あ、ゴメンお姉さん」
「今週も少し早いけどここまでよね」
「そうだね、それじゃあみんなー」
「「バイビーー」」
ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。




