今頃孫とでも遊んでいるのかな?
「3」「2」「1」「ドッカーン」
「わーい」「なぜなにじえいたい」
「はい、梅雨があけましたー、すんごく暑いけど暑さの本番はこれからだよー。解説の和美お姉さんでした、そしてー」
「僕は護衛艦の妖精しまゆき君さ。気が滅入ることを言わないでよお姉さん」
「あーしまゆき君は暑いの苦手だもんね、いつも汗ダラダラ流してるし」
「ぼ、僕は妖精だから汗なんかかかないよっ。そんなことより今週のお題だよ」
「そうね今週は作者が上官に殴られた、てぇ話しね」
「ストレート過ぎるよお姉さん、最近の自衛隊はそういうのには厳しいんだから」
「なによ、じゃあどう言えば良いのよ?」
「えっと、うんと、上官かの暴力?」
「……なにそれ、私より酷いわよ」
「と、とにかく昔は、昔は、対応を間違えるとこんな目に遭うと言う事だね。大切なことだから二回言ったよ」
「フフッそうね、切っ掛けは作者が漏らした一言だから自業自得とも言えなくも無いわ」
「そりゃあ管制室の中と外じゃ大変な違いがあるよね。真夏もだけど特に冬は極寒地獄だよ」
「そう言えば訓練が終わるまで波や風が当たらない煙突の裏で縮こまってる。てぇ言ってたわね、特に雨や雪が降ってきたときはー」
「お姉さん、もうそれぐらいで。だから作者もつい口が滑っちゃったんだよね」
「だけどグーで顔を殴らなくてもいいと思わない?」
「きっとその配置に付きたくない、と言ったのにその上官の下に付きたくない、と勘違いされたんだよ」
「そうかもね、それと作者は無駄に背が高いから上官を見下ろす形になっちゃって。何だその目は! になってしまったらしいわ」
「ああ、ボーッと見下ろすとそうなるよね」
「その上官にはその後も縁があったみたいで、二回目に乗艦した艦にも乗っていて最後は作者が働いていた遊園地に教育隊の班長として現れたらしいわ」
「まさか作者も教育隊が遊園地に遊びに来るとは思ってなかったよね」
「はい、今週は少し早いけどここまでね。終わるわよしまゆき君」
「あれ? ほんと早いね。それじゃあみんなー」
「「バイビーー」」
ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。




