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あ……何か三角のキラキラした物が沢山見える。眩しくて文字が見えないな。何だこれ。

「3」「2」「1」「ドッカーン」


「わーい」「なぜなにじえいたい」


「えーと、はい、何故なに自衛隊の時間になりました。わ、私は解説の和美お姉さんです。そしてー……、そしてー……」


「・・・・・・」


「お願いしまゆき君機嫌直してよ、あんなに謝ったじゃない。どうして何も言ってくれないの? あれはしまゆき君がしつこいのもいけなかったのよ、だから少しイラッとして蹴っちゃったんだから」


「・・・・・・」


「うー、だけどまさかクリティカルヒットするなんて思わなくて、衝立ごとあんなに飛ぶなんて思わなくて、更に心臓まで止まっちゃうなんて思わなかったのよ。だから今度ジュースおごるから勘弁して? 百円のやつだけど、ね?」


「……違うんだお姉さん、そうじゃないんだ」


「え? 違うの? じゃあしまゆき君のぬいぐるみが木っ端みじんになっちゃったこと? でも予備があったからいいじゃない」


「だから違うんだってお姉さん。あの時意識の無いまま病院に運ばれ蘇生を受けて何とか生き返ったけど……、僕はお姉さんに蹴られた程度で死んでしまう弱いキャラだったんだね」


「しまゆき君、しまゆき君は自分が弱いから悩んでたの?」


「う、うん、あ、待ってお姉さん何で僕を殴ろうとしているの? 落ち着いてお姉さん深呼吸して」


「ヒッヒッ、フ~~、落ち着いたわ。バカねしまゆき君私は元女幹部よ、ただの怪人が私の本気の蹴りに耐えられるわけないじゃない。ヒーローでも重傷を負うわよ」


「あ、そう言う設定だったね。じゅあ仕方無いか」


「設定とか言わないの、もう殆ど忘れられた設定なんだけど一応はね」


「うん、理解したよ。暫く怪人に変身してなかったから忘れてたよ。じゃあ今週のお題始めようか」


「ええ、これ終わったら変身して見せてね。今週は以前もしたけど塗装のお話よ」


「確か以前も塗装の話しはしたと思うけどー、今回は事故も含んでるから良いんじゃ無い?」


「そうね、先ずは自衛隊は備品を大事に使う。てぇとこからね」


「あ、一つのハケを大事にずっと使ってるんだね。使った後は綺麗に洗うって書いてあったね」


「その綺麗にするために使うのがシンナーと灯油なの、しまゆき君は洗った後の灯油はどうするか知ってる?」


「え、汚れた灯油だよね、海に流すと海洋汚染だからー燃やす?」


「バカね燃やしたら火災が発生するじゃない。上甲板には廃油を流し込む管が出ていてそこに流し込むのよ」


「へえ、そんなのがあるんだ」


「でも似たような管が一カ所に固まってて、パッと見どれが廃油の管なのか分からないの」


「それはー、ちゃんと印付けとこうよ」


「そいでもって事故の話しなんだけど、これは竹竿にローラーを付けた物で呼び止めちゃったのね」


「あー、そうだよね。あっ、お姉さんもう時間だよ」


「あら、結局あんまり話せなかったわね」


「ごめんよお姉さん」


「いいのよ、元々私のせいだし。じゃあみんなー」


「「バイビーー」」


 ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。

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