そうか、しまゆき君は同類だったか。
「3」「2」「1」「ドッカーン」
「わーい」「なぜなにじえいたい」
「はいどーもー、今週も始まっちゃった何故なに自衛隊。私は解説の和美お姉さんだよっ。そしてー」
「僕は護衛艦の妖精しまゆき君さっ。お姉さん突然だけどホストシップ、てえ知ってる?」
「え? んー、聞いたことはあるんだけど良くは知らないわ。しまゆき君は知ってるの?」
「実は僕も知らないんだ。まあ多分だけど外国からの艦艇を歓迎して接待する艦で良いんじゃないかな」
「私もそれでいいと思うわ。で、そのホストシップがどうかしたの?」
「今回のお題は作者が乗る「まきぐも」がホストシップになって晴海埠頭に入港する所から始まるんだ」
「晴海埠頭と言ったら以前はヺタクの聖地だったみたいね」
「よく知ってるねお姉さん。でも既に作者が接岸したときには他の場所に移ってたみたいだね、だけど作者の目的は違う所にあったんだよ」
「あー、アニメの試写会に行ったのね」
「そう、このアニメはテレビで放映されていたけど終了してから何回もOVAになったり映画になったりしてるんだ」
「へーそうなの。にしてもしまゆき君」
「えっ、なにお姉さん?」
「しまゆき君て作者と同類だったのね」
「ち、違うよっ! 作者と同類だなんてそんな、絶対に違うよ! ただ、ただこのアニメは以前から気になってて少し調べていただけさっ」
「フーン、そうなんだ。フーン、そう言う事にしときましょうか。でそのアニメのタイトルは?」
「……クリーミーマミ、ロング、グットバイさっ。な、何だよその猫が面白い玩具を見つけてしまった様な目はっ」
「フフッ、いいじゃない私ってほら、猫型メイドだし。いいから続き」
「う、うん、でもいいのお姉さん。僕が解説やっても、ちょっと前僕が解説すると怒ってたよね」
「あー、私アニメそんな詳しくないからいいのよ。でも他の解説は譲れないわよ?」
「分かったよ、じゃあ今週だけ僕が解説と言う事でー」
「ええ、問題ないわ」
「後でいろいろごねたり、変な言いがかりしたりしない?」
「しつこいわね、あんまり言うと変な質問しまくるわよ」
「わっ、それだけは簡便してよお姉さん」
「だったらサッサと始めなさい」
「うん、じゃあ……。作者はなんとか知らない町の映画館へ行くんだけど問題があったんだ」
「ああ、書いてあったわね手紙を出して当選しないと映画館の中に入れない、て。でも何で見られないのに映画館まで行ったのかしら」
「そあ、そこは僕にも理解不能なんだよ。まあ後先考えない作者らしくはあるんだけど」
「でも結局見ることが出来たみたいね、これって奇跡てえやつかしら」
「そうだね、受付の人きっと困ってたんだよ。変な男が入り口でウロウロして最後は物欲しそうに見詰めてくるものだから」
「うわ、私なら絶対にそんな人入れないな。あ、映画館の中でのことも少し書いてたわね」
「オープニングの歌の所だね、二等身のユウちゃんとトシオが小さなボートに向かい合って乗っているものだから、真面目な顔で間近で見つめ合っている絵だったんだよ」
「それで笑いが起きたの?」
「まあ映画だからね、大きなスクリーンで見ると笑えるんだ。その後映画が終わって主役声優の太田さんが舞台挨拶の時作者が立っている隣で映画を見ていた、と言ったことで作者はそれに気付かなかった事を後悔してるね」
「それだけ映画に集中してたのね。はい、しまゆき君の解説はここまでね」
「チヨット待ってお姉さん、最後に一言」
「え、ええ、まあいいけど時間相当オーバーしてるから簡単にね」
「うん、ありがとうお姉さん。最後にキスシーンだよっ、中学生、それも一年か二年でキスなんてまだ早い! 早すぎるとお兄さんは訴えたい!!」
「はいはい、それじゃあみんなー」
「「バイビーー」」
ガタン、と終わりのフリップが落ちてくる。
「じゃあエバはどうなるのよ」
「えっ、エバはー許す」
「なんなのよっ」




